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■次の一手 最強の手筋

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次の一手最強の手筋
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初段に挑戦するシリーズ(5)
次の一手 最強の手筋
勝つ手は常に一つだ
[総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:見開き3〜7枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き

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【著 者】 加藤一二三
【出版社】 創元社
発行:1981年11月 ISBN:4-422-75055-0
定価:850円(初版680円) 238ページ/18cm


【本の内容】
第1章 矢倉の戦いから ・コラム「矢倉を使いこなすには経験を積むことが第一だ」/23テーマ 50p
第2章 中飛車の戦いから ・コラム「振飛車には居飛車から攻めを図れ」/17テーマ 38p
第3章 三間飛車の戦いから ・コラム「攻めの準備が大切な三間飛車戦法」/14テーマ 32p
第4章 四間飛車の戦いから ・コラム「四間飛車にも有力な攻め手がある」/13テーマ 30p
第5章 向飛車の戦いから ・コラム「先手後手で指し方が違う向飛車」/15テーマ 34p
第6章 平手一般の戦いから ・コラム「知っておきたい平手一般の戦い方」/7テーマ 18p
第7章 駒落ちの戦いから ・コラム「駒落ち戦では定跡を用いよ」/13テーマ 30p

◆内容紹介(表紙より)
将棋はここぞというときに決め手の手筋や好手を放たないと勝てないものだ。いろいろと手のある中から次の一手というべき好手を見つけていくところにまた将棋の面白さがあるといえる。


【レビュー】
タイトルで「次の一手最強の手筋」といっているが、次の一手本でも、手筋本でもない。あえていえば、「中盤での手の流れや大局観を解説した本」「易しめの、加藤一二三の戦いの絶対感覚」といったところ。

中盤はいくつも手があり、最善手がよく分からない局面も多い。そこをあえて、「これが最強の手筋だ!」と断言することで、茫洋とした中盤を上手く解説していると思う。加藤本で特徴的な「私は○○とした。」という表現もたくさん出てくるが、これは好き嫌いが分かれるかもしれない。

解説は見開き完結型で、テーマ図に対して以後の展開を解説していく。4テーマくらいが一つながりになっているものもある。題材は、定跡の変化、加藤の実戦、アマの実戦などから幅広く取材している。

全体的に難度も統一されているのもよい。出版から25年近く経っているので、さすがに現代ではお目にかからない局面もあるし、研究が進んで本書の解説が使えない場合もあるので少し評価を下げたが、読んでおいて損のない本かと思う。(2005Mar25)



【関連書籍】

[ジャンル] 
大局観
[シリーズ] 
初段に挑戦する将棋シリーズ
[著者] 
加藤一二三
[発行年] 
1981年

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