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■寄せの棋本戦術

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森内優駿流棋本ブックス
寄せの棋本戦術
詰め・必死・手筋のトレーニング
[総合評価] S

  (A?)

難易度:★★★

見開き1〜3問
内容:(質)S(量)A
レイアウト:C
解説:A
読みやすさ:B
中級〜有段者向き

【著 者】 小暮克洋 【監 修】 森内俊之
【出版社】 主婦と生活社
発行:1997年10月 ISBN:4-391-12081-X
定価:900円 191ページ/19cm


【本の内容】
第1章 詰めの
棋本戦術
(1)タレ歩の威力 (2)5三のと金 (3)下段からの詰め
(4)端からの詰め (5)一間飛びのと金 (6)(7)一間飛びの銀
(8)竜と銀のコンビ (9)(10)一段竜の活用
(11)矢倉崩れの詰め (12)三段玉の詰め
・詰めの実戦トレーニング=10問
12テーマ
×4例
+10問
=58問
60p
第2章 必死の
棋本戦術
(1)頭金をねらう (2)腹銀のシバリ (3)(4)角(馬)の威力
(5)大駒二枚の協力 (6)(7)挟撃態勢 (8)(9)退路を断つ
(10)(11)玉は下段に (12)必殺の空き王手
・必死の実戦トレーニング=8問
12テーマ
×4例
+8問
=56問
60p
第3章 手筋の
棋本戦術
(1)(2)(3)対矢倉攻略 (4)(5)対美濃攻略 (6)対左美濃攻略
(7)対穴熊攻略 (8)対舟囲い攻略 (9)(10)対振り力戦形攻略
(11)(12)対居飛車不定形
・手筋の実戦トレーニング=8問
12テーマ
×4例
+8問
=56問
60p

◆内容紹介
本書は寄せに関して、詰め・必死・手筋の3方向から光を当てた、画期的な戦術書です。各章はテーマごとに4ページ1セットの構成。実戦に現れそうな"形"を厳選して、合計36パターンの例題を設定。ひとつの局面から2種類以上もの寄せ方を導き出すなど、中身の濃い多角的な分析も行いました。初級者はもちろん、四、五段クラスの実力者が読んでも、必ず棋力がアップするトレーニングブックです。


【レビュー】
実戦用の詰め・必死・囲い崩しの解説書。

この分野では『寄せの手筋168』(1988)や『光速の寄せ』(1995-96)シリーズなどの良書があるが、それらの本でも実戦詰め手筋の解説量は少ない。本書はその「実戦詰め手筋」を大幅に強化し、かつ詰め(ゼロ手スキ状態)・必死(1手スキ状態)・囲い崩し(2手スキ以上)をバランスよく解説している。問題としては比較的易しめだが、実戦では見落としやすい筋も多い。『〜168』と同様、実戦で頻出する形ばかりなので、二度三度と繰り返していくと良い。パッと見で分かるようになれば、勝率はグンとアップするのは間違いない。

構成は、類似形の4問がセットで1テーマになっている。そのうち最も基本的な1問を2ページを使って解説し、残りの3問を2ページに収めている。複数の解答がある場合もしっかりと解説されているのが良い。どの問題も余分な駒を省いて部分図にし、スッキリしている。また、変な配置の物はほとんどないのもマル。

ただし、本書にはレイアウト上の問題が3つある。一つ目はフォント。ベースは明朝体だが、「一」「二」「三」などの横棒部分が細く、少し読みづらい。二つめは、図面。大型図面には二文字の駒形が使われているが、非常に見づらい。これは森内優駿流シリーズに共通の仕様で、わたしがなかなかこのシリーズを読む気にならなかった主因でもある。三つめは、問題図の前に解答が載ってしまっていること。ページをめくったときに目に入ってしまう。意識して右手で隠すようにすればなんとかOK。

ただ、これらのマイナスを差し引いても、実戦派の人には十分トライする価値はある。「初級者から四・五段格の人たち向けに、一生使える」(まえがき)という看板に偽りなし。マスターしちゃったら一生使うのは無理かな?(笑) (2004May20)



【関連書籍】

[ジャンル] 
手筋(寄せ)
[シリーズ] 
森内優駿流棋本ブックス
[著者] 
小暮克洋 森内俊之
[発行年] 
1997年

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