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■天才詰将棋

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天才詰将棋
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光文社文庫 光文社将棋シリーズ(2)
天才詰将棋
[総合評価] D

難易度:
(詰将棋)★☆〜★★
(次の一手)★★★☆

(写真)−(一部カラー)
見開き2問
内容:(質)C(量)B
レイアウト:A
解答の裏透け:B
解説:C
初心〜初級向き

【著 者】 羽生善治
【出版社】 光文社
発行:1993年2月 ISBN:4-334-71659-8
定価:563円 201ページ/16cm


【本の内容】
詰将棋=計100問
・詰将棋I〜II=1手詰20問
・詰将棋III〜X=3手詰80問
・次の一手I〜XI=11問
・羽生善治青春グラフィティ
・羽生善治自筆年譜=6p

◆内容紹介(オビ裏より)
将棋界のホープが100題をプレゼント!


【レビュー】
初心者向け詰将棋問題集。書き下ろし。

詰将棋は1手詰20題、3手詰80題。見開きに問題図が2つあり、解答は次ページの下段に掲載されている。解説は全くなし。

次の一手は、羽生の実戦から取材したもの。決め手というよりは、「優勢を決定づけた一手」「局面をリードする一手」が出題されている。

本書に載っている詰め将棋のうち、7〜8割はただの「詰め手筋」。頭金を打つだけの1手詰や、例の金頭桂の3手詰など、入門書などで見かける問題が大量にあった。これらを自作として出すのはどうかと思う。また、ちょっとは作品っぽいものでも、有効な王手が1種類で紛れが全くないものがほとんどで、いわゆる並べ詰め。人によって基準は違うかも知れないが、詰将棋といえそうなものは10問あったかどうか?

一方、次の一手は羽生の実戦なので、そこそこ難しい。解説を理解するだけでも二〜三段は必要だと思う。

実は、本書を読んで、正直かなりがっかりした。ぶっちゃけ「やっつけ仕事」的な感じがした。表紙見返しの内田康夫(作家)の推薦文にはこう書いてあったのだ。

「将棋はヘボだが詰将棋なら十数手詰でも一分で解けると豪語する私が、羽生さんの一手詰・三手詰の問題には目を白黒させられた。あたかも将棋の手筋を凝縮したような問題をこなしていけば、谷川さんなみの高速のヨセを習得できるかもしれない。」

いや、それはなかったわ、と。9手詰に5分かかる私でも、本書の詰将棋は脊髄反射レベルで解けましたよ…。もし“目を白黒させられた”が「簡単すぎて」という意味ならともかく、文脈的には「難しかった」という意味に取るのが普通だろう。内田氏の解いている十数手詰ってどんな問題なんだろう…。

本書を、「初心者向け詰め手筋集」として出すなら、それはそれでよいと思う。ただしそれなら『3手詰ハンドブック』(浦野真彦,日本将棋連盟,2005)並みの量と質は確保してほしい。また、詰将棋と次の一手とで難易度が大きく離れており、どの棋力をターゲットにしたいのか不明だった。初心者をターゲットにした1手・3手詰集なら『一手・三手の詰将棋』(米長邦雄,山海堂,初出1976)がほぼ同時期に再版しているので、こちらの方がずっとオススメだ。

「羽生善治青春グラフィティ」や「次の一手」に挿入されている羽生の写真(炬口勝弘、弦巻勝提供)は40枚超。カラー写真も何枚かある。羽生ファンなら写真目当てで入手しておくのもいい。棋力アップが目的の人には不要。(2009Feb07)


【他の方のレビュー】(外部リンク)
Untidy Bookshelves
将棋雑談アレコレ(SDI)




【関連書籍】

[ジャンル] 
詰将棋
[シリーズ] 
光文社将棋シリーズ
[著者] 
羽生善治
[発行年] 
1993年

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