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■屋敷伸之の囲いの崩し方

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屋敷伸之の囲いの崩し方
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NHK将棋シリーズ
屋敷伸之の囲いの崩し方
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:B
中級〜上級向き

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【著 者】 屋敷伸之
【出版社】 日本放送出版協会
発行:2006年9月 ISBN:4-14-016145-0
定価:1,050円(5%税込) ページ/19cm


【本の内容】
第1章 美濃囲い 片美濃/本美濃/高美濃/銀冠 38p
第2章 左美濃 2二玉型左美濃/天守閣美濃/左銀冠 28p
第3章 穴熊囲い 振り飛車穴熊(1)(2)/居飛車穴熊(1)(2) 38p
第4章 舟囲い 3一銀型舟囲い/左銀進出型舟囲い/ヨコ二枚金/タテ二枚金 38p
第5章 矢倉囲い 金矢倉(1)(2)/二枚金連結型矢倉/片矢倉 38p
第6章 力戦形アラカルト 右玉囲い/中住居/中座飛車・4一玉型/
トーチカ囲い/串カツ囲い/カニ囲い/木村美濃
36p

・力試し詰将棋=8問

◆内容紹介
これからアマチュア初段を目指す方、基本を確認したい有段者の方にわかりやすくという気持で、囲いごとに、攻略のための4つの心得を掲げた。さらに、その心得をプロが実際の対局でどのように生かしているのかを見ていただくために、各項2例ずつ著者の実戦譜を解説する構成にしてある。


【レビュー】
囲い崩しの手筋を解説した本。2005年度下期のNHK将棋講座「囲いの崩し方」を加筆修正したもの。

各テーマの構成はこんな↓感じ。

 (1)冒頭に囲いの図を大きく掲げ、[玉の堅さ][広さ][遠さ]を各5段階で評価、加えて囲いの短評。
 (2)囲い崩しの手筋解説を4つ。各1pずつ。
 (3)実戦例2つ。中盤から投了まで、各2pずつ。
 (4)以上、囲い1つにつき9p。


ただし、第4章のトーチカ囲い以降は手筋解説は省略、実戦例1つのみで各2pになっている。

スペースが限られているためか、代表的な手筋を厳選して解説している。が、はっきりいって手筋の量が少ない。また、通常なら見開き2p使うところを1pに圧縮しているため、図面が少なく、代表手順のスペースはカット、解説がゴチャゴチャして分かりにくかった。

また、第6章で他書ではあまり扱っていない囲いを紹介しているが、例が少なすぎるのが残念。第1章〜第5章の囲いは他書でもよく解説されているので、第6章に注力してくれた方がうれしかった。

講座の内容自体は良いと思う。2冊に分けて、余裕を持った構成にして手筋を増やした方が、読者にとって有用だったと思う。たとえ本代の総額が上がってしまったとしても。

同様の内容を1冊で済ませたいなら同じNHK将棋シリーズの『佐藤康光の 寄せの急所 囲いの急所』、しっかりじっくりやりたいなら『光速の寄せ』(全5巻,谷川浩司,日本将棋連盟)の方がオススメ。(2007Jan16)



【関連書籍】

[ジャンル] 
寄せの手筋
[シリーズ] 
NHK将棋シリーズ
[著者] 
屋敷伸之
[発行年] 
2006年

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