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実戦!スーパー四間飛車 | [総合評価] B 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段者向き |
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【著 者】 小林健二 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1997年2月 | ISBN:4-89563-669-0 | |||
定価:1,400円 | 246ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
・自戦記21局
【コラム】駒組みに融通の利く立石流/中終盤は駒の位置が価値となる |
【レビュー】 |
小林健二八段(当時)の自戦記集。小林の自戦記本は『鍛錬一日・勝負一瞬』(1992)以来、5年ぶり。 小林は1994年の早指し選手権で優勝しており、そのときの勝局を中心に21局の自戦記が収められている。このときのメイン戦法が立石流四間飛車。本書にも4局ある。早指し向きの戦法なので、我々アマにはかなり参考になると思う。また、その他の四間飛車は玉をちゃんと美濃に入城させるものが多く、藤井システムよりも分かりやすいだろう。 全21局を並べて、棋譜の内容や解説も十分楽しめたが、一番参考になったのはにさりげなく書かれているページタイトル(の一部)。「熊金はがす手に悪手なし」(207p)「受けの基本は駒を打つこと」(230p)などは、日常なんとなく感じていたことを言葉にしてもらった感じで、歩二枚ほど強くなった気がした。探せば他にもあるだろう。実際、先日の職団戦ではこの格言を思い出して3連勝できた(笑)。(2004Jun26) |