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新スーパー四間飛車U | [総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 小林健二 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1995年4月 | ISBN:4-89563-628-3 | |||
定価:1,456円 | 285ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
・【巻末付録】スーパーチャート(参照ページ、形勢判断つき) |
【レビュー】 |
四間飛車vs居飛車急戦の定跡書。4五歩早仕掛け(+玉頭銀)・山田定跡・鷺宮定跡と、立石流四間飛車を詳しく解説。 基本的な構成は(1)定跡/研究解説、(2)章のまとめ(「スーパーエッセンス」)、(3)実戦解説、というように『新スーパー四間飛車T』と同じだが、本書では第1章・第2章に「研究コーナー」がある。これは当時最新のプロの実戦を紹介したもので、まだ実戦例が少なく定跡化されてない変化の解説。『T』に比べると「最新の変化」をメインにしている感じで、本全体の統一感は少なめ。 また、実戦解説は『T』では各章末にあったが、本書では巻末に2局のみ。「スーパー四間飛車」では居飛穴警戒で▲6七銀(△4三銀)と早く上がることが多いため、▲7八銀(△3二銀)待機型への作戦(山田定跡・鷺宮定跡)の実戦例が少なかったのだろう。 異彩を放っているのが第4章の立石流。『T』『U』でずっと舟囲い急戦を扱ってきて、いきなり力戦系振飛車である。それはさておき、わたしが知る限りでは、立石流が単行本でしっかり解説されたのは本書が初めて。立石流にはさまざまなパターンがあるため、本書では基本的な変化とパターンの紹介にとどまっているが、本書以降も立石流を基本から解説した棋書が少ないため、希少な資料となる。 ただ、小林は立石流の連採で早指し選手権を制した(1994)のだから、立石流の棋譜をもっと載せてほしかった。(のちの『実戦!スーパー四間飛車』(1997)には4局収録されている)(2007Feb07) ※それにしても、表紙写真が『T』と同じ(色違い)というのはいかんでしょう(笑)。 |
【関連書籍】 |
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