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王将ブックス 将棋入門 一手の奇襲 |
[総合評価] C 難易度:★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 鈴木宏彦 | ||||
【出版社】 北辰堂 | ||||
発行:1993年7月 | ISBN:4-89287-109-5 | |||
定価:1,262円 | 237ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||
◆内容紹介(表紙より) |
【レビュー】 |
将棋入門&奇襲戦法解説&エピソード集の本。 本書のコンセプトは、「入門者や初級者が最初から定跡を学んでいくなんてつまらない。明らかにダメな手でなければ自由に指そうではないか」という感じ。 普通は損な手とされる「初手▲3六歩」「2手目△3二金」や、有名な奇襲「早石田」「鬼殺し」などをやさしく解説。単なるハメ手や奇襲の紹介だけでなく、大橋柳雪(江戸時代)や阪田三吉(昭和初期)、先崎学(現役)たちののエピソードも交えられていて面白い。 特に阪田流二枚落ち定跡の紹介(172p〜180p)は他書で見たことがない。力が結構必要な形なので、実際に使えるかどうかは難しいが、頻繁に二枚落ちを指すならたまに使ってみると面白いかも。ただし、気心の知れた上手に使うべし(笑)。 一応、駒の動かし方から解説されているが、基本的にはちょっとは将棋を指したことのある人が対象だと思う。これを「将棋入門」と言ってしまうのはちょっと微妙。本当の入門者は買わないように。 量が少なくてあまり実用性もないのでCとしたが、内容はなかなか面白いので一読の価値あり。(2005Feb19) |