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中原誠の3度将棋が強くなるシリーズ 必殺 美濃破り 〔3度〕将棋が強くなる |
[総合評価] C 難易度:★★☆ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 中原誠 | ||||
【出版社】 大泉書店 | ||||
発行:1986年8月 | ISBN:4-278-08116-2 | |||
定価:650円 | 216ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
・必殺美濃破り
・美濃破り「基本の攻め」と「次の一手」=25題+17問 |
【レビュー】 |
美濃囲い崩しの解説書。 第1章は、基本的な美濃囲い崩しの手筋を解説。おなじみの「一段飛車から▲6二銀△同金▲7一銀」「▲6二香△7一金▲5三角」など横から攻める手筋、「▲9五歩〜▲8六桂」など端から攻める手筋、「▲5五角+▲7四桂」など斜めから攻める手筋etc.基本的な手筋は全て押さえられている。解説も懇切丁寧で、第1章だけなら美濃破りの手筋書としては百点満点の出来だ。 第2章・第3章では実戦での美濃破り。居飛車vs振飛車対抗形の実戦において、第1章の手筋がどのように使われるのかを解説。こちらの方はイマイチだ。解説は丁寧だが、わずか2局分と量が少ない。さらに7割以上は仕掛けや中盤のもみ合いの解説に充てられている。肝心の「美濃破り」の部分がほとんどない。 本シリーズ恒例の「下段の次の一手問題」は、前巻の『必殺 穴熊破り』に引き続き、今回も格言。こちらは本文よりもレベルが易しめだが、解説が淡白。変化は自分で考える必要がある。 もし全編が第1章の感じで埋め尽くされていれば、本書はA以上だったと思う。さらに下段の次の一手100問がすべて美濃崩し問題ならばさらに良かった。「途中から急に手抜きになった」感が漂う一冊。(2005Feb18) |