zoom |
将棋界が分かる本 棋界のしくみ・不思議が分かるガイドブック |
[総合評価] B 難易度:★★ 図面:見開き0〜2枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 読みやすさ:A プロ棋界に興味がある人向き |
||
【著 者】 島朗 | ||||
【出版社】 たちばな出版 | ||||
発行:1995年4月 | ISBN:4-88692-477-8 | |||
定価:1,456円 | 301ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
※下記の目次は正確なものではなく、多少ハショってあります。(長いため)
・【付録】棋士出身地マップ(現役棋士、女流、退役棋士)/全国・棋士一人当たり人口比マップ/プレゼントが当たるしょうぎクロスワードパズル |
【レビュー】 |
現役A級棋士が書いた、将棋界を紹介する本。 第1章では、基本的な棋界のシステムから、ファンが知りたくなるような雑多な情報まで盛りだくさん。A級棋士が書いているので、記者では分からないような裏話や、トップ棋士ならではの知見も見え隠れする。棋界紹介本には『棋士になるには』や『将棋ガイドブック』などがあるが、本書の解説がもっとも過不足なくてバランスが良いようだ。 第2章・第3章は島のエッセイ集。棋士の本音が聞けるが、多少レベルが高い部分があるので、新聞の観戦記やテレビ将棋などである程度は棋士を知っている人向き。とはいえ、第2章は特に図面もなく、将棋の技術的な話ではないので、肩肘張らずに読んでいける。第3章は図面が入るので、有段者向け。 第4章は棋士以外の棋界関係者へのインタビュー。百貨店担当者など、かなりレアなところを衝いているのはなかなかおいしいが、ここはもっと、観戦記者や編集者など、さまざまな人の話を聞きたかった。 何度も読む本ではないのでBでとどめたが、全体的に結構面白かったと思う。24やYahoo!等で将棋にハマり、「プロの世界ってどうなってるんだろ?」と思い始めたくらいの方には、ちょうどいい「プロ棋界入門書」となるだろう。(2006Jul20) |