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羽生の法則
Volume 4 飛角の手筋 |
[総合評価] B 難易度:★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 羽生善治 【協 力】 木屋太二 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:2005年1月 | ISBN:4-8197-0379-X | |||
定価:1,365円(5%税込) | 223ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
飛・角の手筋を解説した本。「羽生の法則」シリーズの最終巻。まさか表紙が「加トちゃん
ペ」になるとは思わなかった(笑)。 基本的な構成はVol.3までと同じ。各テーマごとに「HABU'S RULE ○○」(○○は数字)の見出しが付けられ、見開き2ページに一種類の手筋が解説してある。正解手を解説したあと、次善手や悪手の解説をしてある場合もある。 本書は飛角の手筋を取り扱っているが、そのうち半分以上は歩の手筋とセットになっている。たとえば、「十字飛車」は単なる両取りだけの解説ではなく、「合わせ歩」を使うところから始まる。そのため、vol.1と内容が重なっている部分もある。 本書は「飛角の基本的な使い方の入門書」という感じだった。『華麗なる将棋大技テクニック』(金子タカシ,主婦と生活社,1999)のような「飛角ならではの大技」はあまり出てこない。 全4巻を読んでみて。表紙はカッコよかった(vol.4を除く)。内容的にも基本的なところはだいたい押さえられているし、級位者が駒の手筋に取り組むにはちょうどいいレベルだと思う。ただ、手筋別に分類されていなかったり、相手方が最善を尽くしていなかったりといった不満点もあった。連盟の看板書籍として、もう少し推敲して質の高いものに作り上げてもよかったのでは?(2005Feb26) |