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森内優駿流 棋本ブックス 華麗なる将棋大技テクニック 【問題150】飛車角の大駒が盤上に舞う! |
[総合評価] A 難易度:★★★☆ 見開き2問 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解答の裏透け:B 解説:A 中級〜有段者向き |
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【著 者】 金子タカシ 【監 修】 森内俊之 | ||||
【出版社】 主婦と生活社 | ||||
発行:1999年8月 | ISBN:4-391-12323-1 | |||
定価:950円 | 190ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||
・巻末に載っていた参考文献: |
【レビュー】 |
大駒の手筋に特化した次の一手問題集。 本書で扱われているのは、飛と角の手筋。中でも「飛と飛が向かい合い、間に駒が挟まっている状態での手筋」と「角を使っての両取り」にテーマが絞られており、相当マニアックな仕様になっている。とはいえ、これらの手筋は実戦でも頻繁に発生し、多くの場合は勝敗に直結するので、ぜひともマスターすべき。大駒の手筋は多くの手筋書で解説されているが、ここまで特化した本はあまり見たことがなく、非常に貴重な存在である。 第1章は飛車の大技問題。最初の方は、「飛と飛の間に角が挟まっていて、王手で角を捨てて飛を素抜く」というおなじみの手筋から始まり、だんだん難しくなっていく。わずかな違いで成否が変わることもあるので、単に形で覚えたりせず、よく読んで理解するように努めよう。定跡の一変化や有名な実戦からの出題が多いので、同一局面を他書で見かけることもあるはず。 第2章は角の大技問題。小技を駆使して両取りを実現する問題が多いが、角の両取りを“対称角”で受ける問題もある。覚えておいて常に意識しておくと良い。なお、この“対称角”という言葉はあまり他書では見かけないが、本書のオリジナルではない。(たまたま同時期に読んだ『内藤国雄の駒別 次の妙手』(1982)にも載っていた) 本書の手筋は非常に使用頻度が高く、特に居飛車vs振飛車では必須。中盤の力が大幅にアップするので、初段前後の方には特にオススメだ。 なお、シリーズ共通で盤面が見づらいが、本書の場合はあまり気にならなかった。(単に慣れてきただけ?)(2004Aug02) |
【関連書籍】 |
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