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新プロの将棋シリーズ(3) 田村流けんか殺法 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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【著 者】 田村康介 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2004年11月 | ISBN:4-8399-1637-3 | |||
定価:1,449円(5%税込) | 256ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||
・田村流上達コラム |
【レビュー】 |
田村康介の自戦解説。週刊将棋に連載された「田村流けんか殺法」に、第2章を追加したもの。 田村五段は早見え・早指しの実戦派。ゴキゲン中飛車が得意だが、他の戦型も指すこなすし、序盤から隙があればガンガン咎めに行くタイプだ。乱戦も大歓迎で、本書でも「えっ、そんな手あるの?」という手があちこちに登場する。必ずしも最善手ではない場合もあるが、非常に実戦的で勢いのある将棋である。 ・「劣勢のときは真面目な手を指すより投げやりな手を指す方がいい場合もあります。」(222p) ・「多少悪いときは悪い手を指した方が逆転のチャンスが多いような気がします」(223p) こういう解説が多い。「わたしには合わないタイプだな」と思いました(笑)。 収録棋譜は15局。ただ、序盤や終盤が割愛されているものもある。単行本化のときに補完してほしかった。また、レイアウトはいまいち。部分的に棋譜がかなり長かったり、解説と図面が飛んでいたりと、ちょっと読みにい。 「将棋は気合だ!」と思う方は、一読の価値はあると思う。わたしは食アタリを起こしました。(2005Feb25) |