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知りたい!なりたい!職業ガイド 囲碁/将棋にかかわる仕事 囲碁棋士/将棋棋士/用具製作者 |
[総合評価] E 難易度:− 図面:− 内容:(質)C(量)C レイアウト:B 解説:− 読みやすさ:A 小中学生向き向き |
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【編 纂】 ヴィットインターナショナル企画室 【協 力】 日本将棋連盟 日本棋院 山形県将棋駒協同組合 |
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【出版社】 ほるぷ出版 | ||||
発行:2005年3月 | ISBN:4-593-57186-3 | |||
定価:2,310円(5%税込) | 142ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
将棋プロ棋士・囲碁プロ棋士・駒師という職業を紹介した本。 一冊で紹介される職業は3つ。各章は以下のような四部構成になっている。 (1)その職業のベテランによる紹介文 (2)コミックガイド(漫画と文章で職業を解説) (3)その職業の若手インタビュー(経験2〜3年) (4)適正診断(性格チェック) ベテランと新人を取り上げたところは面白いと思う。特に若手に「なぜこの仕事を選んだのか?」という視線をぶつけたのはかなり興味深い。その一方で、なぜトップクラスを取り上げないのだろうか?と疑問に思った。また、タイトルが「囲碁・将棋にかかわる仕事」なのに、紹介されているのが棋士と駒彫り師だけなのは不満。連盟職員や観戦記者、雑誌や棋書の編集者、道場の席主or従業員などの方がよほど数が多いはずだが…。 全体的にまずい点が多い。将棋も囲碁も昇段規定についてはこまごまと書かれているが、棋士を目指すことのリスクとリターンや、実際の生活ぶりなどはほとんど記述なし。 また、冒頭のイントロコミックで、いきなり初期盤面の飛角が逆で萎え。さらに初手▲3八銀、追加で「こりゃ先手の勝ちじゃな」と言う爺さん登場で激萎え(-_-;) まったく将棋を知らない人が書いたことがモロバレ。囲碁で大手合を唯一の昇段戦として挙げたり(大手合は2003年廃止)、将棋で「満21歳までに四段になるのが条件」(「21歳までに初段」が正しい)とするなど、内容そのものの間違いも多し。 最後まで読んだあと、「………で、棋士っていう職業は実際どうなの?」という感想が残った。正直あまり面白くなかったし(特にマンガ部分)、それでこの値段はちょっとおかしい。職業としての棋士について知りたければ、『棋士になるには』の方が良いと思う。(2005Jun26) |