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将棋終盤力養成講座(3) 次の一手問題集 攻めか受けか 寄せの判断力を養う |
[総合評価] B 難易度:★★★★☆ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:C 解説:B 有段向き |
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【著 者】 勝浦修 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:2002年10月 | ISBN:4-422-75093-3 | |||
定価:1,260円(5%税込) | 206ページ/19cm |
【本の内容】 |
・次の一手問題=101問 ◆内容紹介 本書は、プロの実戦を題材にして、攻めか受けかの判断力を養う問題集である。一題ずつ取り組めば、寄せのテクニックはもちろん、苦しい局面ののりきり方や逆転のテクニックが自然に身につくはずである。ひとくちに「攻め・受け」といっても、受けを含んだ攻めや、反撃を考えた受けなど、さまざまなケースがあることがわかるだろう。 |
【レビュー】 |
実戦終盤の次の一手問題集。 扱っている問題はすべてプロの終盤戦。「即詰み」「必至をかける」「詰めろ逃れの詰めろ」「詰みを凌ぐ」「受け切り」「脱出する」・・・など、正解手の種類は多様。また、いくつかの問題は2問〜5問ワンセットになっているので、セットの最初の方では「それで勝ちになる一手」ではなく、「勝ちでも負けでもこの一手」を答えることがある。 プロの投了前の終盤戦なので、難度は非常に高い。わたしがすぐに分かった問題は3割くらいで、、読みを入れても正解率は6割くらいだった。非常に長手数の読みきりが必要な問題などは苦手で、正解できなかった。(-_-;) また、週○将棋の次の一手のような「作ったような局面」ではないので、「それでも勝ちだろうが正解手には劣る」という手を答えてしまうことも数回。 同シリーズの他の本(1.『終盤の手筋』や2.『詰将棋』など)がちょうど良かったという人は、本書は歯が立たないレベルだと思うので、シリーズだからといって安易に揃えないように注意。ただ、分からなくても自分なりに考えて解説をしっかり読めばかなり力は付くと思う。「正解できるまではどうしても答を見たくない!」という人以外は、「解説を読む本」と割り切ってしまうのもいいだろう。(2006Sep06) |