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■相居飛車の定跡

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相居飛車の定跡
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スーパー将棋講座
相居飛車の定跡
[総合評価] C

難易度:★★☆
  〜★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き

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【著 者】 青野照市
【出版社】 創元社
発行:2004年11月 ISBN:4-422-75096-8
定価:1,260円(5%税込) 224ページ/19cm


【本の内容】
第1章 急戦相掛かり戦法
(4六銀型)
・相掛かりの基本(5手爆弾/横歩狙い超急戦)
・△6四歩型(タテ歩取り超急戦/▲3七銀戦法)
・△5四歩型(▲3七銀戦法)
・復習問題=8問
102p
第2章 銀冠とウソ矢倉 ・引き角の狙い筋(△銀冠に)
・△8四歩早突き型(▲二枚銀戦法/▲3七銀戦法)
・復習問題=4問
57p
第3章 矢倉戦法
(▲3七銀戦法)
・△6四歩型(三手角からの矢倉崩し)
・△6四角型(銀追い返し型/▲4六銀・3七桂型
/後手金銀四枚で守る/後手徹底した受け)
・復習問題=6問
60p

◆内容紹介
居飛車戦法の魅力は、自分で構想を組み立て、勝ちに至る流れを作れること。本書は、優勢から勝勢へと持ちこむ攻め技を解説した、著者会心の相居飛車の定跡本。第一章はねらいのはっきりした4六銀型「急戦相掛かり戦法」、第二章は一歩踏みこんだ「銀冠ウソ矢倉」、第三章「矢倉戦法」は、相手を初級者と想定した理想形の作り方と攻め方を解説。たとえ相手が最善の受けでも、攻めきることを可能にした充実の内容は、居飛車党必読。


【レビュー】
相居飛車の定跡書。

本書では、相掛かり▲3七銀戦法、△無理矢理矢倉、相矢倉▲3七銀戦法の3つを取り扱う。

各章とも最初は初級者向けの基本定跡からスタートし、だんだん難しく本格的な定跡に移る。最終的には先手優勢の変化で締める。

どういう棋力の人を対象にしているのかしているのか不明。初級者にはあまり真似のできないような変化も多いし、逆に有段者にはいまさら必要のない解説もあったりする。▲1一金とスミ金を打つ変化(201p)が出てきたときにはちょっとゲンナリした。これが東大将棋ブックスであれば、もともと有段者向けの書籍なので何の問題もないと思うが、本書の場合は初級者向け〜有段者(四段以上)向けの変化がごちゃまぜになっている。

図面やレイアウトは見やすいし、解説も詳しかった。しかし、定跡書としても解説書としてもあまり成功していないと思う。2chの棋書スレッドでは「初級者向けおすすめ棋書」に選ばれている本だが、わたしはあまりオススメできない。(2006Sep11)



【関連書籍】

[ジャンル] 
居飛車総合
[シリーズ] 
スーパー将棋講座
[著者] 
青野照市
[発行年] 
2004年

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