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NHK将棋シリーズ 屋敷伸之の囲いの崩し方 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級〜上級向き |
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【著 者】 屋敷伸之 | ||||
【出版社】 日本放送出版協会 | ||||
発行:2006年9月 | ISBN:4-14-016145-0 | |||
定価:1,050円(5%税込) | ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||
・力試し詰将棋=8問 |
【レビュー】 |
囲い崩しの手筋を解説した本。2005年度下期のNHK将棋講座「囲いの崩し方」を加筆修正したもの。 各テーマの構成はこんな↓感じ。 (1)冒頭に囲いの図を大きく掲げ、[玉の堅さ][広さ][遠さ]を各5段階で評価、加えて囲いの短評。 (2)囲い崩しの手筋解説を4つ。各1pずつ。 (3)実戦例2つ。中盤から投了まで、各2pずつ。 (4)以上、囲い1つにつき9p。 ただし、第4章のトーチカ囲い以降は手筋解説は省略、実戦例1つのみで各2pになっている。 スペースが限られているためか、代表的な手筋を厳選して解説している。が、はっきりいって手筋の量が少ない。また、通常なら見開き2p使うところを1pに圧縮しているため、図面が少なく、代表手順のスペースはカット、解説がゴチャゴチャして分かりにくかった。 また、第6章で他書ではあまり扱っていない囲いを紹介しているが、例が少なすぎるのが残念。第1章〜第5章の囲いは他書でもよく解説されているので、第6章に注力してくれた方がうれしかった。 講座の内容自体は良いと思う。2冊に分けて、余裕を持った構成にして手筋を増やした方が、読者にとって有用だったと思う。たとえ本代の総額が上がってしまったとしても。 同様の内容を1冊で済ませたいなら同じNHK将棋シリーズの『佐藤康光の 寄せの急所 囲いの急所』、しっかりじっくりやりたいなら『光速の寄せ』(全5巻,谷川浩司,日本将棋連盟)の方がオススメ。(2007Jan16) |