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■爽快!5手詰トレーニング200(マイナビ将棋文庫)

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爽快!5手詰トレーニング200
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マイナビ将棋文庫
爽快!5手詰トレーニング200
[総合評価] A

難易度:★★☆
   〜★★★☆

見開き1問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:B〜C
解説:A+
中級〜向き

【著 者】 渡辺明/監修
【出版社】 マイナビ
発行:2014年11月 ISBN:978-4-8399-5370-6
定価:1,231円 432ページ/16cm


【本の内容】
【原稿執筆】 小川明久
・詰将棋=計211問

序章 5手詰にチャレンジ=例題11題
第1章 一段玉にチャレンジ=24問
第2章 二段玉にチャレンジ=50問
第3章 三段玉にチャレンジ=56問
第4章 四段玉にチャレンジ=50問
第5章 五、六、七段玉にチャレンジ=20問

◆内容紹介
5手詰は基本の応用です。読みを先へ先へとつなげていく感覚を覚えてください」(まえがきより)

詰将棋を繰り返し解くことで、読みの力は確実に向上します。 3手詰は相手の応手を全て読み切ればそこで終わりです。しかし5手詰では手の組み合わせは格段に増えます。深く読む力、読みを組み合わせてつなげる技術が鍛えられるはずです。
問題は全て渡辺明二冠の保証付き、加えて本書では問題の順番を工夫しました。
見慣れた形から始まり、徐々に未知の局面が出題されます。本書で終盤力向上を実感してください。


【レビュー】
5手詰専門の詰将棋問題集。

本書の5手詰は、「週刊将棋」に2005年6月1日号〜2009年7月29日号に掲載された「詰将棋入門」から5手詰を集め、再編集して解説を加えたもの。単行本には初収録で、『力をつける詰将棋3手5手』(渡辺明監修,週刊将棋編,MYCOM,2010)の続きからとなる。

今回は、編集上の工夫として、一段玉から二段玉、三段玉…とだんだん玉の位置が上がっていくようになっている。「中段玉寄せにくし」とか「玉は下段に落とせ」という格言があるように、上段に行くにつれて平均的な難易度は上がっていく。



出題ページのレイアウトは、中央にドーンと問題図があり、下段に[ヒント]と[難易度]がある。ヒントは一行のシンプルなもの。ヒントを見ることで少し易しくなる場合が多いが、逆にヒントを読み違えて苦戦することもある。

難易度は☆1〜☆5まで。5手詰全体の難易度を10段階とすれば、Lv.3〜8くらいの感じ。超易しい問題や、超難問はない。上段に行くほど☆4〜☆5が多いが、慣れてくれば本筋が見えるようになってくるので、思ったより難しくはなかった。むしろ、しばらく詰将棋ブランクがあったせいか、序盤の☆2〜☆3で見えずに苦しむケースが多かった。



本書は解答が充実している。作意の解答(5手の棋譜)のあと、作意の解説文がある(おそらく週刊将棋に載った解説文とほぼ同じ)。ここまでは普通だが、「変化」と「紛れ」の解説もある。なお、作者の感想などはない。

「変化」の方は、正解手順中の2手目・4手目で玉方が別手順に行った場合の詰ませ方。詰将棋のルール上、「駒余り」は玉方が最善を尽くしていないので不正解だが、同じ手数(本書では5手)で駒も余らず詰ませている手順であれば、変化の方を答えても正解。

「紛れ」の方は、正解ではなく、詰まない手順の解説。自分の考えた手順が不正解だった場合、この「紛れ」をよく読もう。なお、「紛れ」にも載っていない場合は、おそらく「問題外の手順」なので、何がおかしかったかをよく確認しよう。



また、問題パートの前に、序章として「5手詰のコツ」を文章と例題で解説している。慣れた人には、ただの「11問の追加問題」であるが、3手詰からステップアップしようとして5手詰でつまずいている人は、ここをよく読みこんで3手詰との違いを認識しよう。

なお、初めて5手詰に挑戦する人には、本書はややハードルが高いかもしれない。その場合、全問解こうとせずに、「☆1だけは頑張る」など、適切な目標を設定するとよいだろう。



問題のレベルも、解説も個人的にはかなりの高評価だが、一点だけ残念な点がある。裏透けだ。

解答の裏透け対策としては、問題図側に黒ベタ部を作って隠す、解答の指し手部を網掛けにして見づらくする、不透明度の高い紙を使う、などがあるが、本書では裏透け対策が全く行われていないので、ふと問題図の左上を見ると答えが丸見えの時がある。周囲の明るさ、紙の浮き具合、印刷の濃さによっては見えにくいときもあるが、基本的には全問透けている。

特に初手の数字がうっかり見えてしまうと、もうほとんどパズルとしての意味がなくなってしまう。対策としては、面倒ではあるが黒っぽい紙などを問題図の次のページに挟むとよい。



裏透け対策さえしてあれば、Sにもなりえたと思うのだが…本当に惜しいなぁ。(2015Mar04)


※誤字・誤植等(初版第1刷で確認):
p292 [解答図]が、4手目変化@の方になっている。



【関連書籍】

[ジャンル] 
詰将棋
[シリーズ] 
マイナビ将棋文庫
[著者] 
渡辺明
[発行年] 
2014年

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