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        図解
        羽生善治の頭脳強化ドリル 直感力、集中力、決断力、構想力を鍛える  | 
        [総合評価] B 20代〜30代の社会人・就職活動前の大学生・受験生向き  | 
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| 【著 者】 羽生善治 | ||||
| 【出版社】 PHP研究所 | ||||
| 発行:2007年1月 | ISBN:978-4-569-65917-6 | |||
| 定価:1,000円(5%税込) | 95ページ/26cm | |||
| 【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||
 ◆内容紹介  | 
    
| 【レビュー】 | 
| 羽生の思想・思考をまとめ、ビジネス入門書風に図解した本。 初めに言っておくが、本書は「ドリル」ではない。「ドリル」とは、辞書(「大辞林 第二版」)によれば、 【ドリル】 重要で基本的な技術や知識を、反復学習することによって定着・強化すること。また、その過程。 とある。本書では反復学習や練習をするようなことはない。羽生が将棋を通して学んださまざまな人生観や勝負術などを、一般人やビジネスマンに応用してみよう、というのが本書のスタイルである。仕事上で問題・課題に当たったときに、どのように取り組んでいけばいいのか?5年、10年といったスパンでスキルアップを考えたときに、どういう戦略で自分を育てていくのか?など、内容は多岐に渡る。  レイアウトは左図のような感じ。右側に羽生の書いた本文、左側にその内容を分かりやすく図式化したイラストや概念図、それと羽生の一言(「羽生の一刺」)。このパターンばかりだと飽きてしまうので、ときどき意識的に図解の位置を変形させていることもある。実は、本書の内容は既刊の『決断力』や『簡単に、単純に考える』、多くの対談や講演などで語られているので、特に目新しいという感じはない。しかし、読み易さは抜群で、羽生が言いたいこともとてもよく伝わってくる。 編集者がかなり頑張ったんだと思うが、タイトルで台無しにしてしまっているような……。 あまり内容が深くないのでBにとどめておいたが、一読の価値は高いと思う。メインターゲットである「20代〜30代の社会人」には当然オススメだし、受験生や就職活動前の大学生が読んでも面白いと思う。 ※最終章の「詰め将棋」は不要、というか蛇足だと思う。  |