2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■日本将棋用語事典

< | No.0460 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 日本将棋用語事典
日本将棋用語事典
zoom
日本将棋用語事典 [総合評価] A

難易度:-----

図面:-
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
中級〜向き
愛棋家必携

【編集委員】 森内俊之,佐藤康光,島朗,池畑成功,荒木一郎
【編集協力】 中原誠,米長邦雄,羽生善治
【監修】 原田泰夫
【プロデュース】 荒木一郎
【出版社】 東京堂出版
発行:2004年12月 ISBN:4-490-10660-2
定価:2,520円(5%税込) 212ページ/21cm


【本の内容】
・上段2/3=用語辞書、索引つき
・下段1/3=【インタビュー】名棋士の談話室
中原 誠 (1)相掛かり (2)永世 (3)桂馬 (4)中座飛車 (5)中原囲い
(6)矢倉▲4六銀戦法
島  朗 (1)朝練 (2)石田流本組 (3)大盤解説 (4)角換わり腰掛銀 (5)カマボコ
(6)研究会 (7)5七銀左戦法 (8)島研 (9)藤井システム (10)竜王
米長邦雄 (1)アナログ将棋 (2)鷺宮定跡 (3)盤外戦術 (4)文化芸術振興基本法
(5)矢倉 (6)米長玉 (7)米長道場
森内俊之 (1)一分将棋 (2)風車 (3)カニカニ銀 (4)禁じ手 (5)光速の寄せ
(6)ゴキゲン中飛車 (7)千日手 (8)大局観 (9)震える (10)森下システム
佐藤康光 (1)居飛車穴熊 (2)上座 (3)次の一手 (4)封じ手 (5)振り飛車 (6)ミレニアム
(7)持ち時間 (8)読み
羽生善治 (1)王将戦 (2)金、銀 (3)金底の歩 (4)駒損 (5)小学生名人戦 (6)多面指し
(7)七冠 (8)羽生マジック (9)歩 (10)目隠し将棋 (11)横歩取り△4五角戦法

・【棋戦歴代優勝者一覧】竜王戦/名人戦/棋聖戦/王位戦/王座戦/棋王戦/王将戦


【レビュー】
文字通りの“将棋用語事典”。なぜ「日本」と付いているのかは不明。

不思議なことに、これまで将棋用語事典はなかった。入門書には用語の説明があるが、もちろん大した量ではない。『将棋ガイドブック』(日本将棋連盟,2003)では用語解説と雑学あわせて70pくらいがあったが、「一冊丸ごと将棋用語事典」は本書がはじめて。

まずは、凡例を引用しておく。これを見れば、おおよその内容は分かると思う。

【凡例】
 一、本事典では、将棋界でよく使われる将棋用語約940語(見よ項目含む)を精選し、収録した。
 一、本事典の見出し語の配列は五十音順とした。
 一、本事典に記した棋士の段級位やタイトルは、平成16年11月末日現在のものである。
 一、解説の補助として適宜、図面を掲載した。
 一、(業)は業界用語を表す。
 一、(現)は現役棋士(アマチュア含む)が考案または多用している戦法や戦型などを表す。
 一、(格)は格言を表す。
 一、棋戦などの通称は「見よ項目」として正式名称を示し、そちらに解説を施した。
 一、「名棋士の談話室」は、中原誠、米長邦雄、島朗、佐藤康光、森内俊之、羽生善治の六棋士への将棋用語に関するインタビューを掲載した。


注目は「業界用語」。一般的な将棋用語とはちょっと違う、プロ棋士の間で使われている業界用語を解説。誰がメインで書いたのかは分からないが、他の用語解説よりも面白いので、また一例を挙げておこう。

激辛(業)【激辛】
 終盤に非常に勝負にこだわった厳しい手を指すこと。またその人。森内俊之名人、藤井猛九段、丸山忠久九段の三人は激辛流と呼ばれている。島朗八段がこの三人を称して「激辛三兄弟」と呼んだ。ただ、森内名人と丸山九段はこの名称をあまり気に入っていなかったようだ。また藤井九段は激辛ではなく、常に決着を付けに行く非常に男らしい将棋で、激辛の定義は適切ではなかったと命名者も反省している。森下卓九段によれば、実は一番辛いのは羽生善治王座とのことである。


「命名者も反省している」ってどんな用語解説だ(笑)

また、トップ棋士のインタビューも充実。見出し語と連動していて、かなり読み応えがある。


「よくこれだけ集めたな」というくらいの量だが、不満点もいくつかある。列挙しておくと、

○もっと図面やイラストは多くてもよかった。駒の並べ方は図面一枚でいいし、駒の書体などはイラストがほしい。
○格言は紹介のみで説明なし。
○まだまだ用語が足りない。一時期、
将棋タウン掲示板で話題になった「もたれる」が載っていなかった。
○『月下の棋士』が載っているのに『5五の龍』は載っていない。
○誤字・脱字・間違いは結構多い。ざっと目についただけでもこれだけある(下記参照)。
 ・70p:インタビューの最後が切れている、と思ったら、本の真ん中のとても見えにくいところに「思います。」と書いてあった。
 ・135p、145pでは本当に最後が切れている。どこかにあるはずだ、と探し回ってしまいました(笑)。
 ・149p「最近は若い人に任せまてす」って…(わたしの誤字じゃないですよ)。
 ・105p「女流育成会にはAクラスとBクラスがあり…」 ⇒ 2003年度後期からAとBが統一されている。
 ・192p【横歩取り△4五角戦法】…△2八飛がポイントで…(△2八歩の間違い)
 ・196p【竜王】(竜の動きについて)飛車と金を足した動き…(飛車と銀の間違い)

ミスはかなり多いが、ほとんどは編集上の問題。きっと第二版では直ってるはず…と思う(^-^;A


有段者でも、いまさら人に訊けない将棋用語があるはず。そんなとき、こっそり本書をめくってみましょう。(2005Mar12)



【関連書籍】

[ジャンル] 
その他
[シリーズ] 
[著者] 
森内俊之佐藤康光島朗,池畑成功,荒木一郎,中原誠米長邦雄羽生善治原田泰夫
[発行年] 
2004年

< | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 日本将棋用語事典


Copyright(C) 1999-2017 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved