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■強くなる将棋虎の巻

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強くなる将棋虎の巻
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強くなる将棋虎の巻
初段を目指す!
[総合評価] B

難易度:★★☆

図面:見開き4枚(解説部)
見開き4問(問題部)
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初級〜中級向き

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【著 者】 高橋道雄
【出版社】 創元社
発行:2009年4月 ISBN:978-4-422-75039-2
定価:1,260円(5%税込) 192ページ/21cm


【本の内容】
第1章 強くなる極意四十六カ条
第2章 次の一手問題(次の一手=40問)
第3章 詰将棋問題(3手詰=24問/5手詰=20問)
第4章 必至問題(1手必至=24問/3手必至=20問)

◆内容紹介
誰でも確実に棋力がつく、今までになかったユニークな将棋の虎の巻。著者の体験から生まれた、強くなるための極意を紹介する。さらに別章でまとめた次の一手、詰将棋、必至の問題を解くことで、多面的でバランスのとれた実力が自然に身につき、棋力がぐんとアップすること間違いなし。これから力をつけたい初級者から、初段を目指している方が対象の本。この1冊で初段獲得が可能になる。

〔表紙より〕知っておきたい手筋や極意、局面を見渡す目を養う次の一手問題、寄せの力を磨き読みの力を深くする詰将棋と必至問題まで、実戦的・総合的にレベルアップできます。


【レビュー】
総合的な棋力アップを目指す本。

本書は、アマ初段を目指す人のための本である。アマ初段になるには、一通りの定跡の知識や、一局の将棋を構想や読みを持って指し終える力や、一定レベルの大局観が必要。本書は、ある程度の将棋の経験のある人が棋力の底上げを目指す本である。

第1章は実戦局面の解説。大半は高橋の実戦(または練習将棋)が題材。ときには格言ぽく、ときにはスローガンぽい感じで、実戦を指すのに必要な考え方を見開き2ページで解説していく。

基本的な考え方を解説しているだけでなく、強くなるためには必要な力でありながら、他書ではあまり解説されていない将棋のコツも結構多く載っている。例を示せば、「力をためる」「一呼吸入れる」「Z(ゼット)」「受け切りの極意:根気よく受ける」「粘り」「ふところの深い玉型」など。高橋の棋風からか、やや「堅さ」よりも「手厚さ」を重視する傾向は見られる。

第2章の「次の一手」は、前半は定跡の一局面から出題。初段を目指す人の実戦に現れそうな局面が多い。また、後半は高橋の実戦からの出題。こちらは少し難しくなっているが、もし分からなくても解説をじっくり読もう。

第3章は3手・5手の詰将棋。難易度はやや易しめ〜標準クラス。アマ初段なら、標準的な5手詰が解けるくらいはマストである。

第4章は1手・3手の必至問題。難易度は易しめ。

また、ページ最下段に将棋豆知識が載っているが、最初は全然気がつかなかった(汗)。実力アップにはあまり関係ないが、それなりに面白いことも。

雑多な内容が一冊に入っているので、「これ一冊で初段に!!」というところまではいかないが、「この一冊で初段に一歩か二歩は近づける」とはいえると思う。版型もシリーズも違うが、同じ創元社の『いまさら聞けない将棋Q&A』(畠山成幸,創元社,2006)とセットで読むと互いに補完できる部分があって面白いのではないだろうか。(2009Jun27)

※なお、ここでの「初段」は一般的なアマ初段であり、「将棋倶楽部24の初段」ではありません。


【他の方のレビュー】(外部リンク)
師匠のあんなこと、こんなこと。(2冊目)




【関連書籍】

[ジャンル] 
総合書
[シリーズ] 
[著者] 
高橋道雄
[発行年] 
2009年

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