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■つめ将棋入門

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つめ将棋入門
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学研まんが 早わかり入門シリーズ (23)
つめ将棋入門
[総合評価] D

難易度:★☆
  〜★★★

見開き1問前後
内容:(質)B(量)C
レイアウト:B
解答の裏透け:−
解説:B
初級〜中級向き

【漫 画】 高橋タクミ 【監 修】 伊藤果
【出版社】 学習研究社
発行:1983年6月 ISBN:4-05-004851-5
定価:680円 144ページ/23cm/H.C.


【本の内容】
・これがつめ将棋だ=6p
・つめ将棋のルールをおぼえよう=12p
・つめ将棋の基本(つめ将棋の考え方を知ろう!)=20p
・つめ将棋のマジック(駒が一つかわれば盤面もかわる!)=8p
・≪実力アップコース≫一手づめ練習問題=6問=13p
・≪実力アップコース≫三手づめ練習問題=5問=20p
・≪実力アップコース≫五手づめ練習問題=3問=10p
・≪実力アップコース≫七手づめ練習問題=2問=13p
・≪チャレンジコース≫実戦で実力をつけよう(1〜7手詰)=15問=31p

◆まえがき「読者のみなさんへ」より
学研まんが「早わかり入門シリーズ」は、あなたが上達したいとか、おぼえたいと思っていることを、まんがで、わかりやすく説明した本です。「つめ将棋入門」には、つめ将棋のことが、だれにでもわかるように、駒の形をした図を使ってわかりやすく説明してあります。つめ将棋のつませ方はもちろん、つめ将棋の考え方もくわしくのっているので、実戦でも大いに役立ちます。


【レビュー】
まんがで解説した初級者向け詰将棋問題集。全ての漢字がルビ付きで、こども対応。

本書は、さまざまな分野のこども向け入門書シリーズである「学研まんが早わかり入門シリーズ」の一つ。シリーズ中で将棋本は計3冊あり、そのうちの2冊目。学研まんがひみつシリーズの方は、こどものときにずいぶんお世話になったっけ…。

スクリーンショット1本書のレイアウトは右図のような感じ(クリックで拡大します)。易しい1手詰からちょっと難しい7手詰まで、まんがを使って、正解手順と失敗手順を詳しく丁寧に解説していく。

このコンセプトは非常に面白いし、最初はかなり期待をして読み始めたが、気になる点やおかしな点がたくさん見つかって、がっくりしてしまった。

気になる点を挙げておく。

(1)
誤植・誤用が多い。
p50 ×「早づみの例」 → ○「駒余りの例」
裏表紙 ×「きみはどう打つ?」 → ○「きみはどう指す?」 ちなみに持ち駒はなし。
p57 ×「正解例」 → ○「正解の手順」 正解は一つなので“正解例”は変。“失敗例”と混同?
p124 ×「問題5正解」 → ○「問題8正解」

スクリーンショット2
(2)盤面・棋譜が見づらい。
盤面、棋譜ともに右図のような「二文字駒」の駒形を使っている。「駒の形を使っているのでわかりやすい」とのこと。これだけでも少し慣れた人には見づらいのだが、駒が小さいのでよけい見づらい。「竜王」⇔「竜馬」⇔「桂馬」は何度も見間違えた。「打」を書く必要がないところでも書いてあるし、逆に「不成」と書くべきところで書いてなかったり。

(3)
初級者向けにしては難しい。
1手詰〜3手詰はともかく、5手詰〜7手詰では難しいものもあった。特に伊藤果好みの銀がよく動く問題は、初級者にはかなり難しいと思う。盤面もごちゃごちゃしたものが多い。

(4)
詰将棋のルールの適用の仕方がおかしい。(※わたしの勘違いかもしれませんので、そのときは遠慮なく掲示板で指摘してください)
・たとえばp54 一手づめ練習問題(2)。(→)
作意は▲3一角成まで、1手詰。失敗例として
「▲3一龍△1二玉▲1一龍△2三玉▲3三角行成でもつむよ。」「あら、でも一手づめにならないからだめね。」とあるが、これは迂回手順ではなく余詰めなのでは?解答者側の失敗なの?

・p101 七手づめ練習問題(2)。(→)
作意は▲2二銀右不成△1二玉▲1一銀成△1三玉▲1二成銀△同玉▲2二桂成。これが初級者には難しい、というのはいったん置いておこう。

p105に失敗例(3)として
「▲2二銀不成△同角▲同銀不成△1二玉▲2一角の早づめ。五手づめじゃ失敗だ!」とあるのだが、「7手詰なのに5手で詰むのはおかしいから失敗」というのは変なのでは?これで詰むのなら、これが最短手順で正解ということになる。さらにこれは「▲2二銀左不成に△1二玉で不詰めなので失敗」というのが正しいのでは?

また、同じ問題で失敗例(4)として
「▲2二銀右不成△1二玉▲1一銀成に△同角とすると▲2二桂成で詰みなので失敗」とあるが、失敗というより早詰めの変化だというだけでは?

・p117 実力問題(5)は3手詰。(図面は省略)作意は▲5四金△同龍▲5六金までで、詰め上がりが「イ」になる。変化として▲5四金△6五玉▲6四金打も正解。ここまでは本文に書いてある。ところが下の欄外に

「この問題では「イ」という形の正解を要求しています。だから、「イ」の形にならないものは、作者のねらいに反するので、厳密な意味での正解とは認められません

工エエェェェェ(゚д゚;)ェェェェエエ工
そんなの初めて聞いた…。
本当?
p54 一手づめ練習問題(2)
p101 七手づめ練習問題(2)

……と、ツッコミどころ満載だった。本当に伊藤果が監修してるのだろうか?問題と解答を提供しただけなのでは、と思ってしまう。

冷静に見れば、問題はわずか31問で、解説もすごく詳しいわけでもない。なんだかすごく残念
。わたしの中の「学研まんが神話」は崩壊しました……orz(2009Jun17)



【他の方のレビュー】(外部リンク)
いまのところ見つかっていません。




【関連書籍】

[ジャンル] 
詰将棋
[シリーズ] 学研まんが 早わかり入門シリーズ
[著者] 高橋タクミ 
伊藤果
[発行年] 
1983年

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