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■秘伝 将棋無双

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秘伝 将棋無双
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秘伝 将棋無双
詰将棋の聖典「詰むや詰まざるや」に挑戦!
[総合評価] A

難易度:★★★

図面:見開き6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
5手詰が解ける人向き

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【著 者】 湯川博士 【監 修】 門脇芳雄
【出版社】 山海堂
発行:2006年6月 ISBN:4-381-08610-4
定価:1,470円(5%税込) 319ページ/21cm


【本の内容】
初伝 (序)伊藤家へ入門
(1)『将棋無双』に挑戦!
(2予習)入玉には馬力 (2)入玉阻止と二匹の馬
(3予習)角金桂は相性がいい (3)眺めていれば見えてくる
(4予習)飛銀の詰み (4)邪魔駒を消せ!
(5予習)秘手・ツボ打ち (5)初伝を伝授
72p
中伝 (6)中伝講座始まり (7)飛角が、飛車角に挑む (8)絵図面を描く
(9)大駒の押し売り (10)ときには自分を弱くする (11)ユーモラスなノコギリ
88p
奥伝 (12)奥伝の入門者 (13)駒の力を減ずる妙手 (14)珍しや、都詰
(15)角の威力と飛車の受け (16)強い飛車でも辛抱 (17)取らずの玉
(18)城攻め (19)入玉を阻止せよ (20)[神局鑑賞]龍と馬は神の使い
148p

(無双の作品番号)1問=55番、2問=77番、3問=38番、4問=78番、5問=1番、6問=25番、7問=35番、8問=50番、9問=10番、10問=21番、11問=26番、12問=9番、13問=11番、14問=15番、15問=49番、16問=19番、17問=17番、18問=18番、19問=46番、20問=30番

・【コラム】実力主義の伊藤家/歴代の名人/本因坊算砂と大橋宗桂/伊藤家は内福/偽棋譜物語/免許状/俳人と将棋/江戸時代の駒/盲人の強豪棋士/大橋家と伊藤家/宗看の将棋/将棋図巧/宗看の煙詰/馬ノコ、軌跡を楽しむ/将棋師の身分(1)/将棋師の身分(2)/お城将棋/お好み対局/無双の謎
・【小コラム】和算と詰将棋/打ち歩詰禁/将棋御三家/ココセ/検校/邪魔駒/壁/屏風/正解手順/中合い/打ち歩詰/ならずもの/無礼討ち/作意と本筋/合駒の選択/煙詰/打歩詰大賞/江戸の湯屋/御書物所/合駒問題/将棋川柳/歩の不成/添田宗太夫/桑原君仲/久留島喜内/駒形看板/江戸の髪型/寄席と定跡/落語と将棋/いろは棋譜/大岡越前守/全詰連と詰パラ/長手数詰/金の合駒/一歩千金

◆内容紹介
『将棋無双』は、詰将棋の古典で長い間、解答が発見されなかったことなどから「詰むや詰まざるや」と呼ばれるようになった傑作です。
本書は、この『将棋無双』から20題を厳選。初伝・中伝・奥伝にわけ、それぞれ、三人の人物を登場させて、試行錯誤を繰り返しながら問題を解いていくという形式を採りました。
今まで、『将棋無双』に触れたことがない人はもちろん、読んでみたが、よくわからなかった、という人にも、楽しめる内容となっています。


【レビュー】
詰将棋集『将棋無双』の解説書。

「詰将棋というのは、その仕組みが分からないで接すると、『難しいもの』という印象しか持てぬ。ところが仕組みが分かってくると、単に解くだけでなく筋道を見付けるおもしろさや、作者との駆け引きも独りで楽しめる。問題図の向こうに作者の顔が見えるようになると、立派な詰将棋愛好家である。」(233p)

『将棋無双』は、『将棋図巧』と並び詰将棋史上を代表する作品集である。その難解さゆえ、「無双と図巧を自力で解ければ(プロ)四段になれる」とも言われる代物だ。『詰むや詰まざるや』などの解説書も出ているが、我々凡人が“楽しむ”にはつらいものがある。

本書は、「無双」の魅力の一端を座談会形式で楽しもう…というもの。家元・伊藤家に一般人が弟子入りし、「三人+師範代」でワイワイガヤガヤしながら無双を解いていく。たとえば初伝では、武士・脇坂十兵衛、奥医師・永井順庵、呉服商・武蔵屋八兵衛に師範代・高島一馬の4人で、一馬が司会者になって話を進める。このうち十兵衛だけは中伝、奥伝にも歩を進めていく。なお、伊藤宗看以外は全員架空の人物であり、もちろん会話も作者の創作だ。

解説は、かなり小まめに分けられており、5手詰を解ける人なら十分理解できるレベル。作者の創作語である「柱」「金銀抱え」などがかなり的を射ていて、分かりやすくなっているのも○。

この形式は『秘伝大道棋』(1990)でも用いられたものであり、筆者の得意とするところ。自力で解けるレベルの人には物足りないだろうが、ほとんどの将棋ファンにはちょうど良い読み応えになっている。わずか20問ではあるが、無双の魅力も伝わるだろう。

難を言えば、本書はデカくて重い!図面の多さからすると仕方ないのだが、物語風に読み進めていく手軽さからすると、この重さはどうだろう。出張のお供に連れて行ったのだが、かなりつらかった。小型化できないなら、『秘伝大道棋』のように、質は落ちるが軽い紙を使ったほうが良かったかもしれない。(2006Dec26)



【関連書籍】

[ジャンル] 
詰将棋作品集
[シリーズ] 
[著者] 
湯川博士 門脇芳雄
[発行年] 
2006年

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