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■小学生将棋名人戦 公式ガイドブック

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小学生将棋名人戦公式ガイドブック
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小学生将棋名人戦 公式ガイドブック [総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:随時
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
小学生名人戦に参加したい小学生、または子どもを小学生名人に参加させたい人向け

【著 者】 
【出版社】 小学館
発行:2008年3月 ISBN:978-4-09-227119-7
定価:1,260円(5%税込) 228ページ/19cm


【本の内容】
第1章 秘伝インタビュー 羽生善治二冠 7p
第2章 小学生名人への道   5p
第3章 名人からの挑戦状 前編 森内俊之名人/鈴木大介八段/田村康介六段/村山慈明五段
/中井広恵女流六段/山崎隆之七段/中村太地四段
21p
第4章 こうすれば強くなって
小学生名人戦で勝てる!
  9p
第5章 これが奨励会員だ   7p
第6章 基本戦法と流行形のマスト変化 石田流三間飛車/ゴキゲン中飛車
/相掛かり棒銀/相矢倉3七銀戦法
40p
第7章 秘伝インタビュー 渡辺明竜王 8p
第8章 名人からの挑戦状 後編 佐藤康光二冠/野月浩貴七段/窪田義行六段/村田智弘五段
/ア一生四段/西尾明五段/久保利明八段
18p
第9章 “将棋を指すと頭がよくなる!?”
大研究
・陰山英男インタビュー「脳力と学力と将棋の関係は!?」
・高学歴対談 片上大輔×廣瀬章人
15p
第10章 将棋脳活性化クイズ   15p
第11章 小学生将棋名人戦
名勝負プレイバック
SELECT(10)
(1)高谷新也vs中井広恵 (2)山下雄一vs羽生善治
(3)窪田義行vs金沢孝史 (4)野月浩貴vs上田純一
(5)久保利明vs鈴木大介 (6)北浜健介vs田村康介
(7)村田智弘vs片上大輔 (8)長生治彦vs渡辺明
(9)村山慈明vs大下彗香 (10)船江恒平vsア一生
41p
第12章 将棋楽々上達ガイド ・小学生でも行ける安心道場&教室ガイド
・全国将棋道場問い合わせ先
・将棋ゲームガイド
・インターネット対局ガイド
・その他の小学生将棋大会ガイド
23p

・【付録】(1)プロ棋士について=10p (2)小学生将棋名人リスト=4p

◆内容紹介
小学生将棋名人戦を目指す全小学生、必読の書!羽生善治、渡辺明インタビュー。森内俊之、佐藤康光はじめ、小学生将棋名人戦ベスト4進出者から、小学生へ挑戦状!勝ち抜くためのこれだけは知っておきたいマスト変化を徹底解説。


【レビュー】
名前のとおり、小学生将棋名人戦のガイドブック。

「小学生名人戦」──。1976年から始まった小学生の将棋全国大会である。みなさんご承知のとおり、将棋は頭脳競技なので、大人と子どもの体格差が明確に出るスポーツとは違い、小学生でも相当レベルは高い。そして、いつのころからか「小学生名人戦はプロへの登竜門」と言われるようになった。歴代優勝者一覧日本将棋連盟)を見ると、特に羽生が優勝した1982年から田村が優勝した1987年までは、現在活躍中のプロ棋士がずらりと並ぶ。

当初は東京のみでの開催だったため、地方在住者はよほど腕に自信がなければ(最低でもアマ三段くらいか)参加もかなわなかった。しかし、1998年から各都道府県での大会が行われ、県小学生名人が東日本と西日本に分かれて各2名の代表が選ばれ、計4名がNHKスタジオで決勝トーナメントを行う形式になっている。県大会の導入により、ハードルがかなり下がり、2007年の参加者は1709人にもなっている。(総参加者が3〜4倍増えた)

本書は、小学生名人戦についてさまざまな角度からまとめた初のガイドブックである。

棋譜以外のすべての漢字はルビ付きで、小学生なら誰でも読めるようになっている。写真や図、挿絵もふんだんに使われており、読みやすい。内容はバラエティに富んでもりだくさんなので、一つずつ紹介していこう。

第1章と第7章は羽生二冠と渡辺竜王のインタビュー。小学生名人戦の思い出と、これから出場しようとする小学生へのアドバイス・メッセージなど。実は、小学生名人戦に出場経験があるプロ棋士はたくさんいるが、現役タイトルホルダーで小学生名人の経験があるのはこの二人だけである。渡辺の「(みんなが得意教科は算数だというので)本当は国語が好きだったのに(意外!)僕も『算数です』と答えちゃった。目立たないようにと思って」には笑わせてもらった。

第2章は小学生名人戦の大会システムについて。県大会→東西ブロック→決勝4名の流れを解説。

第4章はタイトルと内容が少しずれていて、現役プロ棋士にへのアンケートをまとめたもの。奨励会や勉強法、大会での心構えなどを列挙。一部のデータは円グラフでまとめられている。また。第5章も似たような構成で、こちらは現役奨励会員へのアンケートをまとめたもの。奨励会員の生の声が聞ける。挿絵は意味不明なので要らないと思う。

第3章と第8章は、プロ棋士が出題する次の一手問題。レベルは二段〜四段くらいか。問題図側にはヒントと略歴、解答図側には解説と400字程度の小学生名人戦出場エピソード(コラム)。田村の「小学生のみなさんには、本など読んでないで、指して、指して、指しまくれ!』とアドバイスしたいですね。」には倒れそうになった(笑)。小学館もよく載せたなぁ。

第6章は、大会で頻出だと思われる戦法の解説。構成・文は古作登。難易度は初段〜二段くらいか。石田流、ゴキゲン中飛車、相矢倉は分かるけど、相掛かりってあるのかなぁ。相掛かりで後手番を持つ人ってアマでは相当少ないと思われるのだが。

第9章は将棋と頭の良さの関係について。陰山メソッドで知られる陰山英男のインタビューと、片上五段東大卒×廣瀬五段(早大在学中)の対談。テスト勉強について、廣瀬は一夜漬け(徹夜してでも詰め込む)で、片上が寝る(諦めて寝るのではなく、睡眠時間を確保する)というのが印象的。

第10章は将棋関係のクイズ。以前紹介した『将棋パズル』やIQサプリのような問題が計26問。はっきり言って必要性が不明。Q24(「玉」という漢字をひとふで書きしてください。)が普通にできた人はすごいと思う。

第11章は、小学生名人戦熱戦譜。すべて現役棋士がらみで、1局4p。一応、総譜と簡単な解説、写真付き。

第12章は代表的な道場の紹介、将棋ソフト、ネット対局場、他の小学生大会の紹介など。

全体的に棋士の写真がたくさん使われているが、「いい表情が撮れてるな」と思った。連盟の棋士紹介の写真と入れ替えたらどうだろうか。

一部余計なコンテンツもあるが、小学生名人戦に関することはほぼ過不足なく載っている。県大会の導入以来、参加ハードルは下がっているので、級位者でも腕試しで気軽に参加すると良い。その前に、一度本書に目を通しておくことをオススメする。人生は長いが、小学生名人戦に参加できるチャンスは限られているのだから、読んでおいたほうが楽しめるというものだ。子どもを参加させたいと思っている親御さんもお忘れなきよう。(2008Jun05)

※なぜ小学館から発行されているのかというと、2008年からメインスポンサーが小学館になり、大会名が「小学館杯小学生名人戦」になったから。以前(1998〜2007)は「公文杯」だった。



【関連書籍】

[ジャンル] 
その他
[シリーズ] 
[著者] 小学館
[発行年] 
2008年

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