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■奇襲ヒラメ戦法

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奇襲ヒラメ戦法
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ミニミニブックシリーズ
将棋教室(5)
奇襲ヒラメ戦法
[総合評価] C

難易度:★★★

図面:見開き2枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き

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【著 者】 米長邦雄
【出版社】 昭文社
発行:1978年12月 0376-620005-3093
定価:350円 122ページ/13cm


【本の内容】
ハメ手   4p
第1章 ヒラメ戦法基本型 ・基本変化
・変化1 逆転狙いの△3六桂(美濃囲いへ王手)
・変化2 △8二龍と引いて持久戦を目指す
・変化3 ▲5九金左に△2二角(5五飛取り)
・変化4 △8六歩▲同歩に△8七角(馬作り)
・変化5 角交換拒否の△4四歩
50p
第2章 ヒラメ戦法7七銀型 ・基本変化
・変化1 △3三馬で△8九飛の対抗
・変化2 自陣飛車で粘ろうとする△8二飛
24p
第3章 急戦中飛車 ・その1 ▲5五同角型(中央突破)
・その2 ▲5五同飛型(1)(△3四歩に▲5四飛と浮くハメ手定跡)
・その3 ▲5五同飛型(2)(角道を突かずに△4二銀)
・その4 ▲5五同飛型(3)(▲7五歩を拒否)
35p

・【巻末コラム】将棋盤と駒=5p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
本書では、いわゆる定跡通の相手には、特に効果のあると思われる内容のヒラメを中心に戦法を選んでみた。


【レビュー】
ヒラメ戦法と急戦中飛車の戦法解説書。

第1章と第2章のヒラメ戦法は、中飛車の一種である。【第1図】がヒラメの一例で、左金を▲5九金左と寄せた形が海底にべったり張り付いているヒラメのようだ、ということでこの名がついた。△7七角成を▲同桂と取り、8筋を明け渡すのが特徴。図以下、△8六歩▲同歩△同飛▲5五歩△同歩▲同飛〜▲8五飛の飛交換が典型的な成功例で、軽い捌きを特徴とする。

ヒラメはもともとは香落上手の戦法だったが(飛交換の捌きのあと、左香を取られる心配がない)、平手にも応用可能ということで、いくつかの奇襲戦法の本で紹介されている。本書では典型的な成功例を示したあと、相手が対策をしてきた場合にどうするか、というところまで深掘りして解説されており、ヒラメ戦法が載っている本の中ではかなり詳しく書いてある方である。

【第1図】ヒラメ戦法の成功例【第2図】急戦中飛車・ハマリ例

第3章の急戦中飛車は、ヒラメとは違う戦法であるが、途中までの手順はヒラメと共通する部分があり、場合によって急戦にシフトすることも可能。居玉または▲4八玉型で▲5五歩△同歩と仕掛け、場合によって▲同角と▲同飛を使い分ける。【第2図】は典型的な後手のハマリ型で、△3四歩に▲5四飛(5五から)と横歩を狙って浮いたところ。図以下、△7七角成▲同桂△4五角が上手そうだが、▲5五飛!△2七角成▲2五飛!△5四馬▲2四歩!でハマる。

後手がこのハマリを回避した場合に、▲5六飛〜▲7五歩から捌く指し方など、2段・3段構えで解説されていく。

このシリーズは、戦法の概略を説明したあとは次の一手形式で解説していくパターンが多いのだが、本書の場合は全編とも通常タイプの戦法解説となっている。ヒラメ・急戦中飛車とも、将棋漫画『5五の龍』で紹介されているので知ってはいたが、案外奥のある戦法なのだなぁ、と思えた。また、現在流行しているゴキゲン中飛車に通じる捌き方もいくつか見られて面白かった。

小さくて(Yシャツの胸ポケットにも入る!)ページ数も少ない本なので、量の少なさを考慮してCにとどめたが、安価に手に入るなら読んでみて面白い本だと思う。(2009Dec13)


【他の方のレビュー】(外部リンク)
まだみつかっていません。




【関連書籍】

[ジャンル] 
奇襲・超急戦の本
[シリーズ] 
ミニミニブックシリーズ将棋教室
[著者] 
米長邦雄
[発行年] 
1978年

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