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■こんなレベルの低い将棋見たことがない!

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こんなレベルの低い将棋見たことがない!
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こんなレベルの低い将棋見たことがない!
(1)〜(4)
[総合評価]
BC

絵:C
ストーリー:B〜C
構成:B
キャラ:B

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【著 者】 安藤たかゆき
【出版社】 イースト・プレス
発行:2019年2月〜 ISBN:-(電子書籍)
定価:770円(8%税込) 196ページ/約165MB
こんなレベルの低い将棋見たことがない!
≪1巻≫
2019年2月
こんなレベルの低い将棋見たことがない!(2)
≪2巻≫
2019年10月
こんなレベルの低い将棋見たことがない!(3)
≪3巻≫
2021年3月
こんなレベルの低い将棋見たことがない!(4)
≪4巻≫
2021年12月


【本の内容】
〔1巻〕
第一局 将棋始めました!
第二局 初めて勝ちました!
第三局 初めて首絞められました!
第四局 初めてタッグ戦やりました!
第五局 初めて凌辱されました!
第六局 初めて将棋の魅力にハマりました!
第七局 初めて勉強しました!
第八局 初めて……初めてでした!
第九局 初めて握手しました!
第十局 初めて将棋会館に行きました!
第十一局 初めて気がつきました!

◆内容紹介
世は空前の将棋ブーム!
おもしろい将棋マンガもたくさん!
しかし自分は将棋を知らない…。
将棋の楽しさを味わいたい。
そこで一念発起した著者が底辺から将棋王を目指す進撃の実録コミックエッセイ!

ちなみに本作の推薦コメントを羽生善治氏にいただけないかと日本将棋連盟の広報にお願いしたところ、「漫画としてはおもしろいんですけどね…」と苦笑いされて終わりました。ですよね!(実話)

〔2巻〕
第十二局:初めて女流の方と指しました!
第十三局:初めて包茎の方と指しました!
第十四局:初めて詰将棋始めました!
第十五局:初めて指導対局していただきました!
第十六局:初めて復讐しました!
第十七局:初めて童貞論を語りました!
第十八局:初めて祝福しました!
第十九局:私たちは似た者同士でした!
第二十局:友と指す喜びを知りました!
第二十一局:大阪に行きました!
第二十二局:神戸に行きました!
第二十三局:改めて将棋が大好きになりました!
描き下ろし:安藤たかゆきの一人暮らしエッセイ漫画

◆内容紹介
将棋道への歩みを止めない安藤たかゆき(童貞)。
女流棋士・香川愛生さんとの対局の機会を得た、その返す刀で包茎の方とも対局を。
指導棋士・田中誠さんから薫陶を受け、また一歩野望に近付いた。
友や後輩と将棋を指すことの歓び、そのかけがえのなさを体感した安藤は、関西へと武者修行の旅に出た…!

前作から内容もスケールもパワーアップした「こんなレベルの低い将棋見たことがない」シーズン2、特別描き下ろし『安藤たかゆきの一人暮らしエッセイ漫画』を含む増量ボリュームでお届けします。
シーズン3があるかどうかはこの本の売れ行き次第!

★他社の版元の方も絶賛!★
将棋マンガの異彩! 初心者の世界が見えてとても面白い。
たとえ弱くても作者の将棋愛がここまで溢れ出る作品は、他に無いと思います。
(扶桑社 販売部 兼 将棋部部長・梶原治樹)

〔3巻〕
第25局−初めて初めて一か月の人と指しました!
第26局−初めて関ヶ原の合戦をしました!
第27局−初めて目を覚ましながら夢を見ました!
第28局−2回目の祝福でした!
第29局−初めて指し納めしました!
第30局−初めて外道の方と指しました!
第31局−初めてVtuberの方と指しました!
第32局−初めて加藤桃子女流三段と指しました!
第24局−初めて級位者大会に参加しました!
おまけ ー持ち込み用将棋エッセイ漫画

◆内容紹介
この世で最もレベルが低い将棋漫画が帰ってきた
大人になってから将棋を始めた男安藤たかゆきはどこまで将棋を理解できたのか?
低い方向へ低い方向へ流れる水に理由はない
特とこの道化師の将棋をご照覧あれ!

〔4巻〕
第33話目─初めてコロンボさんと指しました!
第34話目─久しぶりに修行しました!
第35話目─初めてリベンジされる側になりました!
第36話目─久しぶりに後輩と指しました!
第37話目─vチューバーの方と指しました!
第38話目─久しぶりに漫画家の方と指しました!
第39話目─連続して漫画家の方と指しました!
第40話目─久しぶりに伊勢崎将棋サロンで指しました!
第41話目─初めて将棋バーハチワンダイningバーさんに行きました!
第42話目─すべてはここから始まりました!
描きおろし─名人伝説

◆内容紹介
弱い犬ほどよく吠える!
それが分かりやすく描かれたレベルの低い将棋がついに終わりを迎える
万物の端っこにこの漫画がひっそりと隠れてる

ついに到達できなかった将棋の理解
分からないまま作者は走り出す分からないまま!


【レビュー】
将棋初心者の成長を描いた将棋エッセイマンガ。


〔あらすじ〕
将棋マンガが好きだけど、将棋の内容が全く分からない「将棋初心者」の安藤。よし、将棋を始めよう。


〔主な登場人物〕
[安藤たかゆき(あんどう・たかゆき)]
・作者。32歳、♂。
・自称童貞。
・全くの将棋初心者。
・まずはAIの接待モードで練習。次は友人や知り合いと指そう!対人戦の初勝利なるか?

〔寸評〕
・絵は、ハッキリ言って下手です。「ヘタウマ」ではなく、下手だと思います。悪手のシーンが右手vs左手になってたりしますし。

・「超初心者」の時代が長いので、中級以上の人から見れば、出てくる盤面図はメチャクチャです。ただ、これが超初心者同士の将棋のリアルですよね。
・角で王手飛車をかけられて衝撃を受けるシーンで、その角を普通にタダで取れるので、こっちが衝撃を受けました(笑)。まさに「こんなレベルの低い〜」でした。

・「初心者ならでは」の用語間違いは多いですが、これは「こんなレベルの低い〜」という作品テーマと合っているので、むしろアリかも。
 (例)棋譜の「同角馬成」「3七馬成」、「囲み」「カニ囲み」、「将力判定」、「昇給」

・前半は初心者用AIか知り合いとだけ指していますが、そのうち将棋会館に出向いたり、いろんな将棋絡みの店に行ったりします。

・羽生善治先生の推薦が得られなかったそうですが、渡辺明先生か先崎学先生ならすぐ推薦してくれそうな気がします!

〔総評〕
タイトル通りの「こんなレベルの低い将棋」は“マンガ作品”では初めて見ました。ただ、ほとんどの「指す将棋ファン」は、一時的にでもこの過程を通っているはずで、「なんじゃこりゃ」と思いつつも、「こういう時代がわたしにもあったなぁ」と共感してしまうんじゃないかと思います。

ただ、「童貞だから」というのが作品のコンセプトに半分入っているのが、読む人を選びそうです。すごく共感する人もいるでしょうし、嫌悪感を示す人も多いでしょう。個人的には、「相手をレイプするような将棋」は、すごく嫌な表現でした。

また、安藤さん以外の登場キャラは、クズっぽい人が前半特に多いです。後半は善人が増えてきます。ここもまた、「あー、こういう人いるよね!」という共感と「ああ、こんな人は周りにいてほしくないな」という嫌悪が入り乱れて押し寄せてきます。

ある意味、「不安定さが魅力の将棋マンガ」といえるでしょう。「前半の方が感情が入り乱れてて面白い」という人もいるようですが、棋力が少しだけ上がってきていろんなことが分かるようになって、作者の状態が比較的安定している後半の方が、わたしは好きです。

あとは、2巻分で1500円を超えるのは…? 作者が好きな『ハチワンダイバー』や『3月のライオン』より単価がずっと高いのですが、さすがに「コスパ厳しいな」と個人的には思いました。(2019Nov09)



【関連書籍】

[ジャンル] 将棋コミック
[シリーズ] 
[著者] 安藤たかゆき
[発行年] 2019年

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