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下手の横好き −将棋いろいろ− |
[総合評価] − | ||
【著 者】 南部修太郎 | ||||
【出版社】 青空文庫 | ||||
発行:2012年10月 | ISBN:---------- | |||
定価:0円 | 30KB,Kindle用電子書籍 |
【本の内容】 |
(1)町内の好敵手 (2)痛まし専門棋士 (3)老齢と棋力 本文=約2500字(500字/頁で6p) 〔出典〕 1935-12 ホーム・ライフ 昭和十年十二月號,大阪毎日新聞社 |
【レビュー】 |
小説家・南部修太郎による、将棋についてのコラム。Kindle用電子書籍として無料配布されており、Kindle端末や、KindleアプリをDLしたiPhone、Android、iPadで読むことができる。 南部修太郎 − Wikipedia 南部は病弱で、43歳で死去。1936年6月没で、現在はすべての作品の著作権が切れており、本コラムは青空文庫としてKindle用電子書籍で無料公開されている。 本コラムは、死去の約半年前に発表されたもので、下記の3編からなる。 (1)町内の好敵手 著者の5〜6年の将棋のライバルについて。著者は名人決定戦の観戦記を書いたことがあり、また萩原淳七段の弟子になったこともあり、当時のアマとしては高い棋力を持つ。最後の2行(ライバルの一方だけが強くなってしまったら…)にはとても共感できる。 (2)痛まし専門棋士 高段戦(金vs花田、大崎vs木見)を観戦して、プロの戦いの厳しさを痛感。 (3)老齢と棋力 名人の実力制移行について。加齢による棋力低下を認めた上で、実力制を歓迎するとともに、棋力が衰えた功労者へのフォローの必要性を主張した。 漢字は旧字体で、歴史的仮名遣いでもあるため、ルビは振ってあってもかなり読みづらい。Kindleデビューの一冊目としてはオススメできないので、慣れてから読むべし。(2013Feb25) |