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■大道詰将棋の正体

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大道詰将棋の正体 [総合評価] S

難易度:★★★★★

問題編:見開き4問
内容:(質)A(量)S
レイアウト:B
解説:C
強者の詰キスト向き

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【著 者】 宮崎国夫 【監 修】 森けい二
【出版社】 木本書店
発行:2001年2月 ISBN:4-905689-66-X
定価:6,000円 544ページ/22cm/H.C.


【本の内容】
大道詰将棋 問題編 香歩問題=122番/銀問題=136番/金問題=33番/
歩問題=8番/その他の問題=61番/
双玉問題=150番/江戸時代その他問題=8番
260p
大道詰将棋 解答・解説編   255p

【巻頭コラム】=28p
真の強者を目指そう(新宿闇太郎(宮崎国夫))/大道詰将棋・五目並べはインチキか(山田正雄)/さんざんの銀は私の義兄(永沢勝雄)/大道棋余聞(覆 面子)/南海の巨匠(十三)銀座の大道棋(倉島竹二郎)/大道棋の発生(仁神金兵衛)/昭和の初期(鶴田諸兄)/複式詰将棋について(古関三雄)/新春詰将棋座談会/あれこれ(小野一男)/春の日に─大道棋を探る(鶴田諸兄)

◆内容紹介
大道詰将棋は攻防の妙技がすばらしいのでひとりでも多くの将棋ファンに知ってもらいたい。大道詰将棋は問題によっては駒余り、余詰があるので実戦向きだ。解説以外にも余詰を発見したらあなたは強い。本書によって真の強者がひとりでも多く生まれることを切に望む。


【レビュー】
大道詰将棋の集大成本。

秘伝大道棋』(湯川博士,MYCOM,1990)と比べると、非常にストイックな構成になっている。問題編には、問題番号・盤面と持ち駒だけが載っていて、コメントやヒントは一切ない。解答編も正解といくつかの変化だけが載っている。しかし問題数は全部で518問と圧倒的。本書を超えるものはなく、資料的価値が非常に高い。大道棋ファンは必携だろう。お値段も非常に高いけど…

巻頭コラムは、さまざまな雑誌に載った大道棋関係の記事を撰集したもの。雑誌は、文芸朝日・将棋世界・将棋評論・詰パラ・近代将棋など。本書用に書き下ろされたものもある。

『秘伝大道棋』で大道棋の面白さにのめりこんだ方は、ぜひ本書にトライしてみるといい。ただし難易度は最高レベルなので、詰将棋に自信のある方限定で。わたしは歯が立ちませんでした…自信のない方は、巻頭コラムだけを立ち読みしてみよう(爆)。 または、棋譜並べのつもりで解答を並べてみるのも面白いかも。(2004Jan23)

詰将棋メモによれば、本書の内容の大部分は他書からの抜粋、もしくは引用だそうです。引用元を示していないというのは問題ありです。ただし『大道棋 奇策縦横』(形幅清,詰将棋パラダイス,1978)、『大道棋双玉集』は本書よりも入手困難だと思われます。特に『奇策縦横』は図書館でもほぼ見つかりませんので、大道棋の散逸を防いだという意味はあります。(2009Mar25追記)



【関連書籍】

[ジャンル] 
大道詰将棋
[シリーズ] 正体シリーズ
[著者] 
宮崎国夫 森けい二
[発行年] 
2001年

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