zoom |
大道詰将棋の正体 | [総合評価] S 難易度:★★★★★ 問題編:見開き4問 内容:(質)A(量)S レイアウト:B 解説:C 強者の詰キスト向き |
||
【著 者】 宮崎国夫 【監 修】 森けい二 | ||||
【出版社】 木本書店 | ||||
発行:2001年2月 | ISBN:4-905689-66-X | |||
定価:6,000円 | 544ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||
【巻頭コラム】=28p |
【レビュー】 |
大道詰将棋の集大成本。 『秘伝大道棋』(湯川博士,MYCOM,1990)と比べると、非常にストイックな構成になっている。問題編には、問題番号・盤面と持ち駒だけが載っていて、コメントやヒントは一切ない。解答編も正解といくつかの変化だけが載っている。しかし問題数は全部で518問と圧倒的。本書を超えるものはなく、資料的価値が非常に高い。大道棋ファンは必携だろう。お値段も非常に高いけど… 巻頭コラムは、さまざまな雑誌に載った大道棋関係の記事を撰集したもの。雑誌は、文芸朝日・将棋世界・将棋評論・詰パラ・近代将棋など。本書用に書き下ろされたものもある。 『秘伝大道棋』で大道棋の面白さにのめりこんだ方は、ぜひ本書にトライしてみるといい。ただし難易度は最高レベルなので、詰将棋に自信のある方限定で。わたしは歯が立ちませんでした…自信のない方は、巻頭コラムだけを立ち読みしてみよう(爆)。 または、棋譜並べのつもりで解答を並べてみるのも面白いかも。(2004Jan23) ※詰将棋メモによれば、本書の内容の大部分は他書からの抜粋、もしくは引用だそうです。引用元を示していないというのは問題ありです。ただし『大道棋 奇策縦横』(形幅清,詰将棋パラダイス,1978)、『大道棋双玉集』は本書よりも入手困難だと思われます。特に『奇策縦横』は図書館でもほぼ見つかりませんので、大道棋の散逸を防いだという意味はあります。(2009Mar25追記) |