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名局コレクション[1] 現代矢倉 |
[総合評価] C 難易度:★★★★ 図面:見開き6枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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【著 者】 中原誠 ほか 【編 者】 週刊将棋 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1993年10月 | ISBN:4-89563-584-8 | |||
定価:1,400円 | 216ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
自戦記=全15局
◆内容紹介(まえがきより抜粋) |
【レビュー】 |
オムニバス形式の自戦記集。A級や若手新鋭から矢倉の得意な棋士を選抜し、それぞれが自戦記を1〜2局書いている。 全15局はちょっと少なめ。一つ一つの自戦記のレベルは高いが、各々がバラバラに書いているため、やや散漫な感じがする。たとえば、▲加藤vs△丸山(担当:加藤)で加藤が快勝した戦型に対し、▲加藤vs△南(担当:南)では南が修正案を出して勝ってしまっている。比較してみると面白いのだが、名局を集めているはずなのに、A<Bの構図はちょっと不可思議。一方、森下システムの発想の原点となった▲淡路vs△森下と、森下システムの最前線(当時)である▲森下vs南の関係は、同一棋士(森下)による記述で統一感があって良いと思う。 なお、『名局コレクション[2] 角換わり』(1993)には「角換わり進化論」という戦法変遷の解説があったが、本書にはない。代わりに、各局末に「○○(棋士の名前)と矢倉」というコラムがあり、各棋士の別の棋譜をプチ解説している。悪くはないけど、「矢倉進化論」にしてくれた方が面白かったかな…?(2004Sep07) |