(ポケット版) zoom |
王将ブックス ポケット版 ―駒落ちシリーズX 香落ち必勝法 |
[総合評価] B 難易度:★★★★ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 佐藤庄平 | ||||
【出版社】 北辰堂 | ||||
発行: | 0376-66021-7731 | |||
定価:380円 | 158ページ/16cm |
(DELUXE版) zoom 将棋タウンさんthx! |
王将ブックス DELUXE版 ―駒落ちシリーズ(5) 香落ち必勝法 |
[総合評価] B 難易度:★★★★ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 佐藤庄平 | ||||
【出版社】 北辰堂 | ||||
発行:1988年6月 | ISBN:4-89287-055-2 | |||
定価:800円 | 158ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
【レビュー】 |
香落ち専門の定跡書。 現代では、プロの公式戦は総平手、ネット将棋でもレーティング戦は総平手の時代ではあるが、街道場では段級差による手合い割で香落が残っているところはまだ多数ある。また、奨励会員にとっては香落は必修課題である。(※アマ時代に「すでにプロ中堅の力がある」と評された吉田正和四段が、奨励会二段時に香落上手で大苦戦していたのは記憶に新しい) 比較的下手が簡明な指し方を紹介した『飛車落ち必勝法』、矢倉定跡の考え方重視だった『角落ち必勝法』と比べて、本書は分岐を細かくした構成を取っている。それでも複雑な香落定跡としては、基本事項といえる内容だと思う。 基本的に「上手が捌きを狙って△3五歩と伸ばし、下手は石田流を阻止しつつ、1筋を詰める」という基本構造は同じ。第1章は上手が囲いを優先しようとした場合、第2章は上手が石田流を組もうとして△4二角と引いた場合、第3章は上手が△3四銀と上がって下手の仕掛けを封じようとした場合である。 第1章の△3二飛・5二金型は、上手が美濃囲いを完成させる(△7二銀)前に仕掛けるもので、香落定跡の入門といえるもの。少なくとも大観定跡(『将棋大観』,木村義雄,1928)の「左香落 その1」よりは進化しており、▲2三とに△1二飛と端で捨てる上手の妙手が載っている。従来の定跡で簡単に下手良しとしていたところ(実際は裏定跡があって怪しい)にメスをいれ、修正案を示している。この修正手順は赤本定跡(『【決定版】駒落ち定跡』,所司和晴,日本将棋連盟,2000)でも本筋とされている。 第2章の△4二角・急戦型は、上手が△三間飛車から石田流本組を目指そうとするもの。「上手の石田流を許さない」が基本スタンスで、下手はすぐに仕掛ける。本章は「△4三銀・4二角型」と「△3二飛・4三銀型」に分かれているが、どちらも同じ図で下手の仕掛け方が違うだけである(なぜ分かれているのかは不明)。この戦型は、上手も下手も一段金で、△7二玉vs▲7八玉型なので、上手玉が弱く、飛交換は上手有利とはいえない。 第3章の△3四銀型は、上手が下手の攻めを銀の力で受け止めようというもの。「香落は平手以上に難しい」と言われる元でもある。下手・上手ともに丁寧で細かい香落特有の押し引きが要求され、正確な読みと大局観が必要。たとえば、上手3二飛型と4二飛型とでは、下手が1筋に作ったと金の価値がガラリと変わってしまうのである。 ここまで読んだだけでも複雑な香落定跡ではあるが、▲1四歩△同歩▲同香としたときの上手の対応パターンが3〜4種類程度であることに気づく。これを知っているだけでも実戦で違ってくるはずなので、しっかり感覚をつかんでおこう。 第4章は、升田が大山名人(当時)を香落に指し込んだ有名な将棋(1956年1月20日,王将戦)。戦型は△3四銀型四間飛車vs▲5筋位取りの持久戦となり、本書の定跡解説で示された手順ではないが、香落戦ではこういう展開もありうると覚えておこう。 香落がちゃんと解説されている駒落ち定跡書は意外と少ない。まずは本書を足がかりとし、赤本と大観を比較検討し、あとは自力で研究していくことになるだろう。(2010Mar09) ※誤植・誤字(ポケット版4版で確認) p76 ×「おだやかな受けぶりも」 ○「おだやかな受けよりも」 p94棋譜 ×「▲5四角」 ○「▲5六角」 p115 ×「間にあはなくなります」 ○「間にあわなくなります」 (旧仮名遣い) |
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