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最強将棋21 羽生善治の終盤術(2) 基本だけでここまで出来る |
[総合評価] A 難易度:★★★ 〜★★★★ 見開き2問(天地逆) 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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【著 者】 羽生善治 | ||||
【出版社】 浅川書房 | ||||
発行:2006年4月 | ISBN:4-86137-012-4 | |||
定価:1,365円(5%税込) | 205ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介(浅川書房HPより) |
【レビュー】 |
終盤の考え方を次の一手形式で解説した本。 第1巻では「攻めをつなぐ感覚」を重視していたが、本書では「手筋を複数回組み合わせる」という問題が多い。「感覚・大局観」よりは「読み・テクニック」寄りで、従来の次の一手問題集に近い。「自陣は2手スキだから詰めろの連続で迫る」など、第1巻よりもかなり論理を重視している。 各出題はやはり羽生の実戦からだが、第1巻とは違って、プロ的にはすでに収束に向かっている最終盤の問題がほとんど。投了までの分割数も2〜4くらい(一部除く)。 第1巻と同様、各問には[基本][重要][難問]のマークが入っていて、さらに[爽快]が追加。「詰めろ逃れの詰めろ」や「派手な捨て駒」には[爽快]が使われる。 難易度は、第1章はやや易しく、初段前後向けか。第2章以降は二段〜四段くらい。総合的には、なぜか第1巻よりも易しめになっている。普通は後の巻ほど難しくなるものだが…。ちなみに第3巻はさらに易しい。3→2→1と読んでいくほうがいいのかもしれない。 全体としてはまずまず良書だが、第1巻とはいろんな部分が異なる。第1巻が良かった人は「アレッ?」と思うこともあるだろう。わたしも個人的には第1巻のほうが気に入っている。(2006Nov08) ※『次の一手「寄せ」』(勝浦修,創元社,1989)が似た感じの本である。 |
【関連書籍】 |
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