チャンピオンJACKコミックス くすぶりの龍 |
[総合評価] D 絵:B ストーリー:C 構成:B キャラ:C |
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【作】 馬場信浩 【画】 木村栄司 【棋譜監修】 中田功 | ||||
【出版社】 秋田書店 | ||||
発行:1996年9月 | ISBN:4-253-18377-8 | |||
定価:514円 | 202ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介 昭和43年冬。大阪ミナミに“くすぶりの龍”という若い賭け将棋の真剣師がいた。負け犬のような若僧が、唯一生涯を賭けて戦った将棋がある。愛する女のために──。 ◆登場人物紹介:
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【レビュー】 |
真剣師の青年を描いた将棋劇画。 (以下ネタバレの内容を含みます。反転してご覧ください。) 主人公の龍吉は自他共に認める「くすぶり」。将棋ではなかなかしぶとい強さを見せるが、女には弱い。 ストーリーは以下の流れ。 (1)ヤクザの女に手を出してしまい、ヤクザの連れてきた“元奨三段”と中指を賭けて真剣。 (2)なぜかカナと出会い、なぜか男と女の関係になっちゃう。 (3)巻坂に三タテを喰らう。 (4)カナと組んでケチな真剣師稼業。 (5)カナと巻坂の因縁を知る。 (6)カナに不幸が…… (7)カナの敵討ちとして、巻坂と対決。 龍吉はキャラ的には微妙。素人相手の真剣に「通し」(第三者に好手を教えてもらうこと)を使ったり、掛け金が足りなくなったらカナの金を黙って持ち出したり、カナの過去に怒り狂って胸や腹を足蹴にしたり……、あまり共感できない性格。 ボスキャラが四国名人ってのもちょっとスケールが小さいような……。その巻坂も盤外作戦であっさり精神崩壊。もう少しお互いを削りあうようなクライマックスが良かったなぁ。 キャラ・ストーリーともにいまいちな感じだった。 ※裸のシーンが何度か出てきますので、一応R15指定とさせていただきます。ていうか、表紙でいきなり裸です(笑)(2006Nov16) ○一般人にとって……龍吉ひどくない? ○将棋ファンにとって……アマ初段〜二段あれば、“次の一手”全部分かりそう。 |