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■阿部隆の大局観 良い手悪い手普通の手

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阿部隆の大局観 良い手悪い手普通の手
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阿部隆の大局観
良い手悪い手普通の手
[総合評価] B

難易度:★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き

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【著 者】 阿部隆
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2005年10月 ISBN:4-8399-1823-6
定価:1,365円(5%税込) 240ページ/19cm


【本の内容】
第1章 急戦棒銀対四間飛車 基礎編/応用編 32p
第2章 急戦棒銀対三間飛車 基礎編/応用編 32p
第3章 矢倉3七銀戦法 基礎編(1)(2)/応用編 42p
第4章 矢倉脇システム 基礎編/応用編 30p
第5章 銀冠対振り飛車穴熊 基礎編/応用編 32p
第6章 居飛車穴熊対四間飛車 基礎編/応用編 32p
第7章 横歩取り中座飛車 基礎編/応用編 28p

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
本書はNHK講座「良い手悪い手普通の手」を編集、加筆したものです。テーマはアマチュアに人気の高い振り飛車、矢倉、中座飛車の戦型を取り上げました。
本書は各章各テーマ図ごとに三択で候補手を掲げ、それぞれについて考えてもらいます。なぜそれが良い手、悪い手、普通の手であるのかを解説し、大局観を鍛えていく本になります。
将棋は良い手を指すことと以上に悪い手を指さないことが高勝率に結びつきます。良い手だけでなく、悪い手についてもなぜ悪いのかを詳しく書いた本書を読んで、棋力アップを目指してください。


【レビュー】
大局観を解説した本。NHK講座の「良い手悪い手普通の手」を加筆編集したもの。このタイトルは、20年以上前のTV番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」(WikiPedia)のパロディと思われる。(筆者が子どものころに観てたんだろうね…)

居飛車党がよく指しそうな人気7戦法がテーマ。基礎編では定跡局面(または定跡に近いもの)を採り上げ、理想形の描き方や形勢判断を解説していく。応用編は阿部の実戦がテーマになっている。

各局面で局面や考え方を説明したあと、選択肢を3つ提示。それぞれについて、「悪い手・普通の手・良い手」の順に解説していく。なお、「悪い手」でも「第一感ダメ」というものは少なく、パッと見ではどれも有力そうな手だ。「しっかり読みを入れた上で、プロ的な視点で善悪判断」をしていくので、やや難度は高い。しかし解説は丁寧で詳しいので、何度も読み込んでいけばきっとタメになるだろう。

ただ、本書はレイアウトにやや難あり。解説はできるだけ見開き完結になるようにしているし、図面もずれていないが、解説量の割に図面が少ない。図面の上下にはかなりスペースがあるので、必要に応じて途中図などを入れてほしいところ。また、テレビ講座での解説をそのまま書いたような文章なので、前後のつながりが急に見えなくなることがあった。さらに「良い手・悪い手・普通の手」の解説部分が特に強調されていないため、どの手の解説してるのかが分かりにくい。この辺は創元社の「アマの将棋 ここが悪い!」シリーズを見習ってほしい。

内容は優秀ながら、本の作りこみでかなり損をした感じのする一冊。(2006Jan18)

※ちなみにわたしが選んだ手はほとんど「普通の手」でした…( ノ´Д`)丿



【関連書籍】

[ジャンル] 
大局観・形勢判断
[シリーズ] 
[著者] 
阿部隆
[発行年] 
2005年

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