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振り飛車ワールド 第二巻 | [総合評価] B 難易度:★★☆ 〜★★★★☆ 図面:見開き0〜6枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 中級〜有段向き |
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【著 者】 毎日コミュニケーションズ/編 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2003年3月 | ISBN:4-8399-1006-5 | |||
定価:1,300円 | 221ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
(どのジャンルに入れていいか分からないので、とりあえずここに置いておきます) 振飛車党のファンブック。単体では単行本にならないようなものを、寄せ鍋風に集めて一冊にまとめてある。 今回も注目は、第2章の指定局面戦。特に今回はわたしがよく採用する「左4六銀戦法」で、右図が指定局面となる(『四間飛車道場 第三巻』を参考にすると良い)。ここから(1)△3七歩、(2)△3六歩▲同飛△4五歩▲3三角成△同飛▲5七銀△3五歩▲3九飛、(3)△4五歩▲3三角成△同飛▲6六角、の3種類を所司一門の若手が2局ずつ指している。中でも注目は旧定跡とされる(3)。この変化は詰みまで詳しく研究されていて、従来は「居飛車勝ち」の結論だった。しかし今回の企画では「先手容易ならず」となった。宮田の「指定局面はすでに振飛車がよく、▲2四歩がすでに無理」(103p)という大胆(?)発言も飛び出し、新たな研究が始まりそうだ。(2)(3)の変化は難解ということで、「▲6八金直を入れてから▲4六銀が勝る可能性」(115p)が指摘されている。実戦も4勝2敗で振飛車がリードしたので、振飛車党は勇気100倍(わたしはショボーン)。 読み物部分は、今回は微妙に女流率高し。このあたりは、好みの問題。鈴木大介の石田流講座は前回の続きだが、千葉の講座はなぜか今回は棒銀対策。いろんな戦型をやるのかな? 一巻と二巻がほぼ同じ構成だったので、基本的に同じスタイルを踏襲していくようだ。一巻の感想では「食傷気味」と書いたが、今回は割と読み甲斐があった。単に自分の好きな戦型が多く解説されていたからかもしれない(笑)。(2003Jul05) |