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定跡外伝2 ─将棋の裏ワザ伝授します |
[総合評価] A 難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:B 読みやすさ:B 定跡通の有段者向き |
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【著 者】 週刊将棋/編 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2002年7月 | ISBN:4-8399-0713-7 | |||
定価:1,200円 | 223ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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【レビュー】 |
「一撃必殺裏定跡 にわか定跡党よ、覚悟せよ!」←オビの言葉である。タイトルやオビだけ見ると、「定跡党をふっとばすB級戦法やハメ手満載」のように思えるが…否。本書は、定跡の最先端の変化やわずかな違いで成立する変化を、カタログ的に集めた本である(相手の狙いを一手ではずしてしまうような、裏ワザ的なテーマも一部ある)。前著『定跡外伝』の記述を修正したものもある。 本書は対象読者がかなり狭い。 (1)テーマ図までの手順はほとんど説明なし⇒テーマ図を見て、どの定跡の変化図か瞬時に理解できる人限定 (2)テーマ図から結果図までの手順が長い(20手以上がほとんど)⇒長手数を目で追える棋力のある人or盤に並べる根性のある人限定 要するに、"定跡通の有段者"限定の本だ。 図面は、基本的に有利になる方が手前になっているが、これはかえってマイナス。対象者が定跡党なので、先後はすべてそのままの方がわかりやすかった。 バリバリの定跡党には非常に読み甲斐のある本だと思う。一方、級位者や力戦派の方は、読んでも分からないorつまらないだろう。購入時は要注意。(2002Aug24) |