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将棋の力をつける本 基礎を創る終盤の考え方 |
[総合評価] A 難易度:★☆ 〜★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 武市三郎 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2000年8月 | ISBN:4-8399-0394-8 | |||
定価:1,400円 | 270ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
詰みや必至の仕組みを論理的に解説した本。「週刊将棋」に連載された「目指せ初段」を再構成・大幅加筆したもの。 「詰み」そのものに本格的に取り組んだ本は少ない。たいていは「これで詰みです」「頭金は詰みの基本です」「詰みのパターンをたくさん覚えましょう」と説明され、あまり論理的な解説を見たことがない。 本書では、一貫して「玉の弱点を攻める」にこだわって解説。“玉側の利きが玉だけで、攻め方の利きが1つ以上あるマス”を「最弱点」、“玉側の利きが玉だけのマス”を「弱点」と定義し、「弱点を攻める」「弱点を作る」という概念から徹底解説。超基本的な「王手をかけるとは?」「詰みとは?」という部分からしっかりみっちり解説されているのには感動すら覚える。入門書にも出てくる「頭金」がはじめて登場するのはなんと第2章になってから。これだけでも「詰みの本質」にこだわりがあることが窺える。 5年前、24で二級くらいだったころ、新刊で出た本書を手に取った。「いい本だな」と思ったものの、「さすがにわたしには基本的すぎるかな…」と思い、本棚に戻した。今思えば買っておくべきだったが、価格がネックだった。1,000円以下なら迷わず買っていただろう。ぜひ文庫化希望したい。そして、24二桁級の人には必ず読んでもらいたい。 さらに惜しむらくは、タイトルの平凡さ。もっと初級者のハートをぐっと掴むタイトルだったなら、もっと多くの人の目にとまっただろうに… (2005Oct07) |