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マンガでわかる 将棋の基本戦法 | [総合評価] E 難易度:★ 内容:(質)C(量)C (絵)C(キャラ)C 2色刷 解説:C 読みやすさ:B 初心者向き |
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【マンガ】 萩原ひろし 【監 修】 淡路仁茂 | ||||
【出版社】 日東書院 | ||||
発行:1993年1月 | ISBN:4-528-00473-9 | |||
定価:860円 | 154ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
マンガによる将棋入門書。 銀河くんと歩(あゆみ)ちゃんが道を歩いていると、水撒きをしていたおじさんにうっかり水をかけられてしまった。おじさんは着替えを用意するため二人を家に入れると、部屋にあった将棋盤に銀河くんが興味を持ち、おじさんに将棋を教えてもらうことに…というストーリー。 一応、基本ルールや指し方は一通り解説されているが、内容はペラペラ。また、タイトルは「マンガでわかる将棋の基本戦法」となっているが、戦法の解説はほとんどなく、最後の方で「四間飛車vs山田流3五歩早仕掛け」がちょっと分かるだけ。他の戦法は何にも分からない。 また、どうみても子ども向けの入門書なのに、ルビはほとんどないのはバツ。「逞しく」(126p)なんて中学生でも読めないだろう。 マンガの方はというと、ストーリーはともかく、画力・表現力・構成力ともにプロのレベルに達していない。ひとコマごとにキャラの顔が違っていたり、トーンの貼り忘れがあったり、クスクス笑いながらプルプル震えていたり…(表現法がおかしい)。また、「囲いを教えてもらってなかった」からと銀河くんがおじさんの頭を殴るシーンには閉口。なお、表紙の絵は違う人だし、こんなキャラは出てこない。 ちなみに、作者の萩原ひろしは将棋マガジンで「SHOGI FIGHTER 闘魔」を描いていた人。どんなマンガか知らなかったのでググってみたら、ありました。(ここの真ん中あたりの3月1日をどうぞ。ちなみに無断リンクです、ごめんなさい)…見て絶句。読んでみたいけど、欲しくないな…。 日東書院は多くの棋書で実績があり、決して将棋に疎い出版社ではない。しかし本書に関しては、完全に失敗だと思う。(2005Oct09) |