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■初級者 将棋上達の方程式 手筋の公式[基礎編]

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初級者 将棋上達の方程式 手筋の公式[基礎編]
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初級者 将棋上達の方程式
手筋の公式[基礎編]
[総合評価] B

難易度:★☆〜★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
(2色刷り)
解説:B
読みやすさ:A
初級向き

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【著 者】 北島忠雄
【出版社】 日本将棋連盟
発行:2008年2月 ISBN:978-4-8197-0083-2
定価:1,365円(5%税込) 223ページ/19cm


【本の内容】
第1章 それぞれの駒の手筋 ・歩の手筋 駒の損得の重要性/叩きの歩/垂れ歩、成り捨ての歩/単打の歩/突き捨ての歩/合わせの歩/連打の歩/中合いの歩/焦点の歩/控えの歩/継ぎ歩 118p
・香の手筋 田楽刺し/飛車刺しの香/下段の香/矢継ぎ早の香/飛車先の香/重ね打ちの香
・桂の手筋 両取り/駒跳びの桂/控えの桂、継ぎ桂/跳ね違いの桂
・銀の手筋 両取りの銀(1)(2)/割り打ちの銀(1)(2)/割り攻めの銀/桂先の銀/銀は斜めに使え(1)(2)
・金の手筋 とどめの金/先受けの金/隙をなくす金/駒の隙を突く金(1)(2)
・角の手筋 角と馬の両取り/意外な詰ませ方/合わせの角/遠見の角、大駒は離して打て
・飛車の手筋 自陣飛車/パワーアップの飛車/大駒は離して打て/十字飛車
・玉の手筋 力強い玉(1)(2)(3)/玉の早逃げ
第2章 上達への手筋80問 次の一手問題=80問 82p
第3章 上達における
手筋のポイント
・手筋の合わせ技
(1)合わせ歩+継ぎ歩+垂れ歩
(2)十字飛車+垂れ歩+焦点の歩
(3)成り捨ての歩+垂れ歩
(4)突き捨ての歩+連打の歩+控えの桂
(5)突き出しの歩+合わせ歩+成り捨ての歩+十字飛車
(6)単打の歩+合わせ歩
(7)突き捨ての歩+焦点の歩
・上達における手筋のポイント(ダンスの歩)
16p

◆内容紹介
将棋を覚えてまず知っておきたいことは駒の能力です。どんな特技を持っているかを熟知していれば上達のスピードが違います。この特技のことを『手筋』といいます。「手筋を知れば、百戦して危うからず」練習問題・上達の手筋80問をこなせば、必ず腕前が上がること間違いなしです。


【レビュー】
初級者向けに駒の手筋を解説した本。

本書は「初級者向け」ということで、駒得を非常に大切にしている。出てくる手筋の8〜9割は駒得を目指したものになる。

第1章では駒別の基本手筋を解説。ほとんどが1手〜3手読めれば十分なので、「3手詰めでもちょっと難しい!」という人でも十分ついていけるレベル。

第2章は、部分図を使った次の一手問題。レベルは第1章とほぼ同じくらいで、第1章の復習のような問題と、2つの手筋を組み合わせた応用問題(例:歩の成り捨て+割り銀)がある。

第3章は、これまでに学んだ手筋を複合的に使う例の紹介。長いものでは10手以上になるので難しく感じるかもしれないが、「実際にはこうやって手筋を使うのかぁ」と感じることができれば十分。ここまで慣れれば、もう少し発展的な内容の手筋本(『羽生の法則』など)でも読みこなせるだろう。

駒の手筋の本では、一冊にいろいろな内容を詰め込もうとして、どんどん難易度が上がっていってしまうものがある。最初は初級者向けの内容を解説していたのに、最後は四段クラス…というものだ。本書ではそういうことはなく、最初から最後まで徹底的に初級者向けなのは好感が持てる。逆に、マスターしてしまったら本書を使わなくなってしまうかもしれないが、それでよいのだ。

入門書と中級以上の本をつなぐ架け橋として、このシリーズには期待している。(2008Jun10)

※著者の北島七段が描いたイラストが適宜挿入されているが、この小学生並みの絵は ノーコメントとさせていただきます(笑)。


【他の方のレビュー】(外部リンク)
将棋の棋書レビュー
My Life Log
白砂青松の将棋研究室




【関連書籍】

[ジャンル] 
駒の手筋
[シリーズ] 
将棋上達の方程式
[著者] 
北島忠雄
[発行年] 
2008年

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