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■羽生の法則 Volume 5 玉の囲い方

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羽生の法則(5) 玉の囲い方
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羽生の法則 Volume 5
玉の囲い方
[総合評価] C

難易度:★★

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
初級〜中級向き

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【著 者】 羽生善治  【協 力】 木屋太二
【出版社】 日本将棋連盟
発行:2006年6月 ISBN:4-8197-0383-8
定価:1,365円(5%税込) 223ページ/19cm


【本の内容】
第1章 四間飛車vs居飛車 ・基本図までの指し手
(天守閣美濃/銀冠/左美濃/銀立ち矢倉/トーチカ/
 舟囲いの急戦/急戦先手5七銀左の最新型)
・穴熊と銀冠
(振り飛車穴熊vs居飛車銀冠/居飛車穴熊vs振り飛車銀冠/相穴熊)
76p
第2章 矢倉戦 ・基本図までの指し手
(矢倉の定跡/後手の急戦型/後手の右玉)
・後手、左美濃の作戦
・先手の銀矢倉vs後手の金矢倉
44p
第3章 そのほかの戦型 (1)横歩取り
(2)角換わり腰掛銀/後手の右玉/後手の棒銀vs先手の右玉
(3)先手のツノ銀型右玉/先手の雁木組み
(4)ひねり飛車
(5)相居飛車 後手の銀冠
(6)四間飛車藤井システム
(7)相振り飛車 金無双vs穴熊
(8)相振り飛車 金矢倉vs美濃囲い
80p
第4章 実戦アドバイス 4局(序盤のみ) 16p

◆内容紹介
「羽生の頭脳」に次ぐ羽生のシリーズ。 玉の囲い方とその後の戦い方を戦型別にわかりやすく解説した基礎講座。 棋力アップに最適の1冊。


【レビュー】
序盤の定跡書、のようなもの。

たいていの入門書には、代表的な囲いの形がいくつか紹介されている。しかし載っている戦法は少なく(たとえば棒銀と四間飛車、など)、その囲いがどのような戦型で使えるのか、実際にどのように組んでいくのか、ということを詳しく書いた本はあまりなかった。定跡書を読めば分かることだが、入門書の次に読むような本は見当たらない。

本書では、序盤の「戦型の決め方〜玉の囲い方〜開戦」までを順を追って解説。手順は駒がぶつかるまでで(一部はもう少し先の分かれまで)、中盤以降の戦い方は書かれていない。

単に手順を進めていくだけの解説にはやや不満。たまに「○○では△△もある」と変化の紹介や、手順の意味の解説もあるが、「○○は定跡の仕掛け」「△△は受けの形」など、初級者には十分でない。「意味は分からなくていいから暗記しなさい」ということだろうか?

できれば、「矢倉はなぜ▲6八銀と上がるの?▲7八銀ではいけないの?」とか、「角換わりの▲8八銀で▲6八銀でも同じでは?」とか、「居飛車の右銀を上がるとき、▲4八銀のときと▲3八銀のときがあるのはなぜ?」など、初級者が持つ駒組みの疑問をとことんスッキリさせてほしかった。

初級の頃は、プロと同じように囲いを組めるだけですごく楽しかった。あとは余韻のようなものだった(笑)。当時のワクワク感を期待して読んだのだが、個人的にはやや期待はずれ。テーマ的には面白いと思うので、あとは作りこみ次第だと思う。(2006Nov28)

※「羽生の法則シリーズ」は4巻で終わったはずだったが……、まだ続くのだろうか?
※これまでの4巻とはレイアウトが変更になり、「羽生の頭脳」と同じレイアウト。



【関連書籍】

[ジャンル] 
仕掛け・序盤の手筋
[シリーズ] 
羽生の法則
[著者] 
羽生善治 木屋太二
[発行年] 
2006年

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