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■外道棋記 ─真剣師 小池重明─(1)

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アマ4段を超える コンピュータ将棋の進歩(4) ヤングジャンプコミックス
外道棋記 ─真剣師 小池重明─(1)
[総合評価] D

絵:C
ストーリー:B
構成:C
キャラ:C

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【原作】 団鬼六 【漫画】 柳葉あきら
【出版社】 
発行:2005年7月 ISBN:4-08-876830-2
定価:530円(5%税込) 210ページ/19cm


【本の内容】
◆内容紹介(集英社HPより)
「すべてを駒に叩き込め!!」酒とギャンブル、女には滅法弱いが将棋を指せば、とてつもなく強い。その強さ故、「新宿の殺し屋」と異名を取る小池は花形棋士、森けい二・八段と対局することになった…。昭和50年代後半、賭け将棋を生業とする外道の棋士、「真剣師」として生きた男・小池重明の激烈な人生を描いた将棋コミック…!!
「ビジネスジャンプ」2005年4号〜11号連載。

最初の10ページを読む(講談社HP)

◆登場人物紹介
小池重明 主人公。読み方は「こいけ じゅうめい」。実在した真剣師で、「新宿の殺し屋」などの異名を持つ。将棋はめっぽう強いが、私生活はだらしない。
アマ名人二連覇をひっさげて、森けい二八段に挑む。
参考:
「小池重明」(WikiPedia) 小池じゅうめい物語あさがおの部屋
森けい二八段 バリバリのプロトップクラスの棋士。もちろん実在。「将棋ジャーナル」誌が企画した「一番手直り・指し込み三番勝負」を受けて立つ。


【レビュー】
真剣師・小池重明の生涯(ホンの一部)を描いた将棋漫画。ほぼノンフィクション。
(以下ネタバレの内容を含みます。反転してご覧ください。)

小池重明──。数々の伝説を残した「最後の真剣師」であり、もっとも活躍した1980年前後から二十数年経過した現在でもさまざまなところで語られる最強のアマ棋士である。

その小池がプロトップクラスの森と対決、といきなりクライマックスのシーンから始まる(オープニングは女がらみの揉め事であるが)。角落ちから始まる三番勝負で、一番手直りとエゲツない。結局森は小池の引き立て役になってしまうのだが…。

森の凄さがエピソードとしてあまり描かれなかったのと、対局中の描写がぬるいせいか、思ったより盛り上がりに欠けた。というか、やはりクライマックスの前にちょっとは盛り上げていく展開が必要だったんじゃ…。

最初の数回にヤマを持ってきてしまったため、後半は尻すぼみ。読者のハートをつかむエピソードもあまりなく、打ち切りもやむなし。

わたしは小池をリアルタイムで知らない世代なので、この漫画はすごく楽しみにしていた。が、悪い意味で裏切られた感じである。残念。

※表紙には「壱」と書いてあるが、全1巻である。打ち切られて終わったのに、続編が出るかのような「壱」はなんだろう?他誌や将棋専門誌で続きを描くということだろうか?(2006Nov22)

○一般人にとって……小池さんダメ男じゃん…
○将棋ファンにとって……vs森八段戦をもっとくわしく!



【関連書籍】

[ジャンル] 
将棋コミック
[シリーズ] 
[著者] 
団鬼六 柳葉あきら
[発行年] 
2005年

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