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実戦の振り飛車破り | [総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 郷田真隆 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:2000年8月 | ISBN:4-8197-0362-5 | |||
定価:1,200円 | 222ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
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【レビュー】 |
郷田の四段時代から八段になるまでの、対振飛車戦から21局を撰集した自戦記。郷田八段の初著作である。当時大流行の居飛車穴熊はあまりやらず、急戦中心になっている。 郷田で対振飛車急戦と言えば、なんといっても「対四間飛車早仕掛け△2四同角型での郷田新手▲9五歩(2000/4/10竜王戦1組)」が思い出されるが、残念ながら棋譜・自戦記は本書には収録されてなかった(この時点でかなりガッカリ…)。郷田新手そのものは、なぜか第3章(向飛車編)の途中で1pだけ紹介されていた。 解説は平易で読みやすい。初段〜三段くらいの方にはちょうど良さそう。反面、棋譜を並べていて「この手の意味は?」と思いそうなところに全く触れてなかったり、記述がチグハグな部分があったりするのが気になった。それほど多い訳ではないけれど。(たとえば、31pで「〜になるのが自慢だ」と言っておきながら(形勢良さそうですよね)、32pで「結論から言えば、第4図は居飛車が喜んで飛び込む順ではなかった」(えっ、不利なの?)って、どっちやねん!) 良くも悪くも「フツーの自戦記集」という印象だった。Bに少し届かないCということで。(2003Sep18) |