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新定跡誕生の周辺 プロの新手28 |
[総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き2枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:B 構成:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 青野照市 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:1989年11月 | ISBN:4-8197-0306-4 | |||
定価:880円 | 222ページ/19cm |
【本の内容】 |
全28章 山田定跡/鷺宮定跡/大山流金上がり/大山流金下がり/英ちゃん流中飛車/谷川式速攻/升田式石田流/対振飛車米長玉/居飛車穴熊/袖飛車穴熊/児玉流二枚銀/カニカニ銀/速攻手抜き棒銀/総矢倉▲6八銀左/矢倉陽動棒銀/飛車先不突き矢倉/吉田スペシャル/塚田スペシャル/内藤流飛車切り/▲7八銀型ヒネリ飛車/中村流タテ歩棒銀/米長流金の大遠征/相掛かり高跳び桂/飛車先不突き腰掛銀初手▲3六歩/横歩取り▲3六飛/横歩取り▲1六歩 ◆内容紹介 研究家で知られる青野八段は単に過去の分析だけでなく、常に新手探求への姿勢を持ち続けている。それだけにプロ棋士達が試みた新手、新研究に対しても厳しい目を持っている。その青野が驚いた手の集大成が本書である。読者も青野のみずみずしい感性の世界を体感してもらいたい。本書は将棋マガジンに連載された「プロが驚いたプロの手」に大幅加筆訂正をしたもの。 |
【レビュー】 |
新定跡・新戦法を生んだ新手を解説した本。 章立ての順番は、振飛車/穴熊/矢倉/相掛かり/角換わり/横歩取り。時代は昭和40年代〜昭和末期。 山田定跡やカニカニ銀など、プロが驚いた新手を、分かりやすく紹介している。エピソードや変化の解説も多いので、読んでいて飽きない。図面が少なく、指し手と図面が同一見開きにないこともあるが、許容範囲。 塚田スペシャルの原型に吉田スペシャルがあるとか、中村八段(現)が結構多くの新手に絡んでいるとか…。もちろん著者の新手もいくつか収録されている。コストパフォーマンスの高い一冊だ。 平成に入ってからの新手(藤井システム/横歩取り△8五飛/ミレニアム/etc.)もこのスタイルで出版してほしい。(2002Jun14) |