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■第二十期竜王決定七番勝負 激闘譜

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第二十期竜王決定七番勝負
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第二十期竜王決定七番勝負
激闘譜
渡辺明 VS 佐藤康光
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き1枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級以上向き

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【編 者】 読売新聞社
【出版社】 読売新聞東京本社出版局
発行:2008年3月 ISBN:978-4-643-08003-2
定価:1,890円(5%税込) 254ページ/19cm


【本の内容】
【竜王】渡辺明 (防衛) 【挑戦者】佐藤康光棋聖
 

先−後

戦型 観戦記  
第1局 ●佐藤−渡辺○ 相矢倉▲森下システム 27p
第2局 ●渡辺−佐藤○ △角交換向飛車穴熊 山田史生 25p
第3局 ●佐藤−渡辺○ 相掛かり▲ひねり飛車 青島たつひこ 25p
第4局 ○渡辺−佐藤● △角交換向飛車 西条耕一 23p
第5局 ○佐藤−渡辺● 相矢倉▲3七銀 小暮克洋 29p
第6局 ○渡辺−佐藤● (2手目△3二金)相中飛車 野秀行 27p
挑決1 ●木村−佐藤○ △一手損角換わり▲右玉 甲斐栄次 15p
挑決2 ●佐藤−木村○ △一手損角換わり▲早繰り銀 木屋太二 15p
挑決3 ○佐藤−木村● 相矢倉▲4六銀-3七桂 西条耕一 15p

・「初の4連覇達成、1勝の重みを痛感」(竜王・渡辺明)=4p
・シリーズ展望(森下卓×北浜健介)=5p
・第20期竜王戦解説 全6局のエピソード=9p
(阪田三吉ゆかりの堺/初の奉納対局/先人の苦労を偲ぶ/立会人急な差し替え無事に/天童と相性悪い竜王/対局旅館は悲喜こもごも)
・竜王戦ランキング戦・決勝トーナメントの戦績=8p

◆内容紹介
攻守のバランスが取れた自在な指し回しが光る渡辺明竜王。佐藤康光二冠が「角換わり向かい飛車」や「ひねり飛車」などの変化球を繰り出しても、平然と受けて立つ余裕を見せた。第2局で逆転負けを喫し、3勝2敗で迎えた第6局で負けを覚悟する場面はあったものの、「全体にスキがない将棋で、23歳とは思えない老獪な面も持つ」と、中原誠十六世名人に高く評価された。その七番勝負の激闘を再現する。


【レビュー】
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。

竜王三連覇中の渡辺に、前年に引き続き佐藤康が再び挑む。ただし、佐藤は昨年の「6連続タイトル戦登場(挑戦5回)」という勢いはまったくなく、七番勝負開幕前は当年勝率5割、しかもA級順位戦は5連敗中という中での挑戦だった。一方の渡辺も勝率は5割カツカツ、B級1組順位戦では1勝5敗と本調子には程遠く、「不調同士」の七番勝負となった。

調子の良し悪しは将棋の内容にも現れる。近年のトッププロ同士の戦いでは、互いに手を殺し合う地味な展開が多く、またいったん形成が傾いてしまうと逆転するのが難しい傾向があるのだが、今期七番勝負では派手な手が多く出現し、また何度も逆転があった。ただしこれは観ている方にとってはスリリングで感情移入しやすく、面白い勝負だったと思う。

個人的には、第6局の佐藤の△3三金と渡辺の▲9八飛(棋史に残る手とされている)が見られただけで満足である。

なお、今期からは観戦記以外の部分に細かい変更がいくつかあった。
 (1)「シリーズ展望」(読売新聞に掲載されたもの)が追加
 (2)ランキング戦の紹介で、決勝トーナメント進出者の抱負コメントを追加
 (3)竜王獲得者のコラムが4pに増量(従来比33%up)

で、お約束どおり、また値上げしています(涙)。(2008Jun18)



【関連書籍】

[ジャンル] 
実戦集(竜王戦)
[シリーズ] 竜王決定七番勝負
[著者] 
読売新聞社
[発行年] 
2008年

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