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第七期竜王決定七番勝負 激闘譜 羽生善治──佐藤康光 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 読売新聞社 | ||||
【出版社】 読売新聞社 | ||||
発行:1995年3月 | ISBN:4-643-95012-9 | |||
定価:1,456円 | 205ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【竜王】佐藤康光 【挑戦者】羽生善治五冠 (奪取)
・【インタビュー】竜王奪回、七冠を目指して 羽生竜王に聞く=4p |
【レビュー】 |
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。 一見、竜王・佐藤に前竜王・羽生が挑むリベンジ戦。しかし羽生は前年佐藤に敗れた後、名人を含む五冠を引っさげての登場。さらに羽生は勝率8割を維持していたが、佐藤は5割弱。今期はリベンジ戦というよりは、羽生七冠に向けての前哨戦という雰囲気に包まれた。本書でも、いつもの竜王獲得者のコラムがなく、代わりに七冠を期待する内容で占められた。(ちなみにご存知の通り、残る王将位は谷川に阻まれ、七冠誕生はさらに一年を待つことになる)) 七番勝負は前年の続きをやっているかのように、矢倉&相掛かりシリーズとなった。前回と同じ局面も現れるなど、両者の強烈な意地がぶつかりあう。しかしこの年の調子の差がそのままスコアに現れたか、羽生は4−2で竜王位を奪回。周囲の期待通り、七冠へあと一冠と迫った。 なお、行方四段が6組から挑決へ進み、さらに若い力の胎動を感じさせた。(2003Jun22) |