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■第十二期 竜王決定七番勝負 激闘譜

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第十二期竜王決定七番勝負
激闘譜
藤井 猛 VS 鈴木大介
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き2〜3枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
中級以上向き

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【編 者】 読売新聞社
【出版社】 読売新聞社
発行:2000年2月 ISBN:4-643-00005-8
定価:1,500円 201ページ/19cm


【本の内容】
【竜王】藤井猛 (防衛)  【挑戦者】鈴木大介六段
 

先−後

戦型 観戦記  
第1局 ●鈴木−藤井○ ▲四間飛車藤井システム 青島たつひこ 23p
第2局 ○藤井−鈴木● △ゴキゲン中飛車 23p
第3局 ●鈴木−藤井○ ▲四間飛車 山田史生 21p
第4局 ●藤井−鈴木○ △四間飛車▲居飛車穴熊 西条耕一 21p
第5局 ●鈴木−藤井○ ▲ゴキゲン中飛車 武者野勝巳 25p
挑決1 ○鈴木−丸山● ▲三間飛車石田本組 木屋太二 13p
挑決2 ○丸山−鈴木● 相穴熊 △四間飛車 西条耕一 13p
挑決3 ○鈴木−丸山● ▲三間飛車△左美濃 甲斐栄次 15p
準決 ○鈴木−森内● 相振飛車▲三間△四間 武者野勝巳 13p

・「ブルーマウンテン」(竜王 藤井猛)=3p
・竜王戦ランキング戦ハイライト=17p(8局)
(森内俊之-佐藤康光(1組決勝)|郷田真隆-鈴木大介(2組決勝)|井上慶太-畠山鎮(3組決勝)|久保利明-松本佳介(4組決勝)|木下浩一-岡崎洋(5組決勝)|佐藤紳哉-松浦隆一(6組決勝)
・コラム(決勝トーナメントの戦績|不思議な天気|封じ手の方法|詰め将棋の源流|待ち続けた盤
・各組インフォメーション


【レビュー】
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。

竜王戦では初めての“振飛車党対決”になった。いや、全タイトル戦でも振飛車党どうしの番勝負は珍しい(少なくともσ(^-^)の記憶にはない)。鈴木は相振飛車には絶対の自信を持っているので(ちょうど七番勝負と同じころに相振飛車の定跡書『鈴木流相振り飛車』を出版している)、「藤井が相振りを受けるか、避けるか」で予想が割れた。

結局藤井は相振りを避け、全局居飛車側を持ったのだが、これが強かった。特にゴキゲン中飛車を先後とも急戦で破ったのが大きかった。挑戦者鈴木がやや不出来な面もあったが(第4局は鈴木の持ち味が存分に出ている)、大御所・谷川と新鋭・鈴木に圧勝したことで、藤井の力がフロックでないことを証明した。

今期はさまざまなタイプの振飛車が見られるので、どこにでも振る振飛車党の方は要チェック。(2003Aug02)



【関連書籍】

[ジャンル] 
実戦集(竜王戦)
[シリーズ] 竜王決定七番勝負
[著者] 
読売新聞社
[発行年] 
2000年

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