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第54期将棋名人戦 | [総合評価] D 難易度:★★★☆ 図面:見開き1枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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【編 者】 毎日新聞社 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1996年7月 | ISBN:4-620-50474-2 | |||
定価:1,359円 | 185ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【名人】羽生善治 (防衛) 【挑戦者】森内俊之
・森内俊之八段・A級順位戦会心棋譜3局(vs谷川浩司王将,vs中原誠永世十段,vs村山聖八段)=40p |
【レビュー】 |
名人戦の観戦記。 冬の王将戦で七冠を達成し、この名人戦でも七冠を維持している羽生。挑戦者に踊り出たのは、羽生の同級生・森内。ちなみにこれで3年連続して“A級1年生”が挑戦者である。 第1局で珍プレーあり。森内が“封じ手直前指し”をしたのだ。ルール上は何の問題もないが、二日制のタイトル戦では封じ手前に“わたしが封じますよ”という暗黙の空気が漂うのが普通だから、ちょっと珍しい出来事だった。森内はあまり封じ手をやりたくなかったらしい。第4局では記録係の時計と自分の時計をピッタリ合わせ、封じ手時刻の数秒前に指している。一部で物議を醸したようだが、特に何の問題もないと思う。 将棋の内容は、前年ほど変則的ではないものの、急戦調の将棋が多かった。一方が挑発し、他方がそれに応じるといった感じだ。常に森内がリードを奪う形で進めたものの、結果的には“羽生マジック”が制勝。 それにしても、相変わらず観戦記で失言の多いこと。「対局場のシーホークホテル&リゾートという長ったらしい名のホテル。」(10p) 会場を提供してくれたホテルに対して“名が長ったらしい”はないよ… (2005May26) |