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第四十一期将棋名人戦 全記録 |
[総合評価] D 難易度:★★★☆ 図面:見開き1枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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【編 者】 毎日新聞社 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1983年9月 | ISBN:4-620-50441-6 0076-670006-7904 |
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定価:1,600円 | 194ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
【名人】加藤一二三 【挑戦者】谷川浩司 (奪取)
・名人挑戦者決定戦(▲中原−△谷川)=18p |
【レビュー】 |
名人戦の観戦記。 この第41期の見どころは、なんといっても「史上最年少名人・谷川浩司」。20歳で名人挑戦を決め、21歳での名人奪取は羽生でも破れなかった記録だ。本書では、若き名人・谷川の21歳とは思えない落ち着きぶりが描写されていたのが印象的だった。 一方の加藤は、前期の「10番勝負」で見せた迫力が見られず、やや淡白気味だった。前期で悲願を達成した上に、今回は年齢差が大きく、調子が出なかったのかもしれない。 将棋は相矢倉とヒネリ飛車が3局ずつ。合計6局ではかなり物足りない。せっかくの最年少名人誕生なのだから、谷川のA級での全棋譜を載せてくれたら良かったのに。挑戦者のA級での棋譜が載ったり載らなかったりするのはなぜなんだろう?といつも思う。 ちなみに、谷川の「エビ・カニ嫌い」はこの名人戦で広く知られるようになったそうな。(2004Mar31) |