zoom |
第三十九期将棋名人戦 全記録 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き1枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
||
【編 者】 毎日新聞社 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1981年8月 | ISBN:4-620-50439-4 0076-670004-7904 |
|||
定価:1,500円 | 192ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【名人】中原誠 (防衛) 【挑戦者】桐山清澄
・第39期名人戦 桐山清澄八段・予選譜9局=58p |
【レビュー】 |
名人戦の観戦記。 今期の挑戦者は、地道に順位を上げてきた桐山。2年続いた矢倉シリーズから脱出し、3年ぶりに振飛車シリーズとなった。戦型はバラエティに富んでいて、いろいろな戦型が楽しめる。ただし、勝負自体は桐山の完敗。中原は不調といわれており、挑戦者のチャンスと思われたが、名人戦初登場では力を出し切れなかったか。「桐山八段はいいところを出し切れないまま名人戦の舞台から消えたが、その落ちついた所作振る舞いはさわやかな好感を周囲に与えた。盤上は別として、終始なごやかなムードが漂っていた。」(196p、“盤側の記”より) 前期までは余白の多さが目立ったが、今期からはスナップ写真(白黒)が収められ、グッとバランスが良くなった。その代わり(?)、スペースの配置が変わって棋譜が4手一組になり、若干見づらくなった。第38期にあった「局後のひと言」は早くも消滅してしまった… また、今回は挑戦者・桐山の挑決リーグ全9局が観戦記付きで収録されている。(七番勝負が5局で終わってしまったので、その穴埋めだと思われる)その影響もあって、定価が1500円となり、前期から200円のアップ。大幅ページ増とはいえ、いくらなんでも上げすぎ(-_-;) クオリティ的には、前々期と同じくらいに戻っただけなんだから…。ちなみに来期はもっと上がる(涙)。 蛇足だが、名人戦観戦記にK記者が初登場。現在とは違って、かなりまともな観戦記を書いている。(2004Feb13) |