将棋 必勝の格言 将棋上達の最短コース |
[総合評価] A 難易度:★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
|||
【著 者】 原田泰夫 | ||||
【出版社】 昭文社 | ||||
発行:1959年 | ||||
定価:320円 | 243ページ/19cm |
(新装版) 将棋タウンさんthx! |
将棋 必勝の格言 将棋上達の最短コース |
[総合評価] A 難易度:★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
Not
found at Amazon.co.jp |
|
【著 者】 原田泰夫 | ||||
【出版社】 梧桐書院 | ||||
発行:1971年4月 | 0076-570332-2368 | |||
定価:320円 | 243ページ/19cm |
【本の内容】 |
収録格言数=35 掲載格言一覧 【コラム】読み/恐れ/縁起/関根名人の想い出/持ち時間/棋士の服装/記録係/対局の礼儀/観戦者の常識/大山名人の二歩/棋士志望の方へ |
【レビュー】 |
将棋格言集。週刊朝日誌に連載された「将棋格言の手引」を補足改訂し、まとめたもの。 まず、駒関連の格言を解説し、次に一般的な格言を解説している。駒の格言は、玉→飛→角→金→銀→桂→香→歩と駒の価値の高い順に並んでいる。 原田泰夫は「将棋格言の生みの親」。わたしがイチ押しにしている『将棋格言豆事典』(浦野真彦,1999)も本書の格言や構成をかなり参考にしていると思われる。『豆事典』によれば、昭和24年(1949)に原田による最初の格言本が出ているらしいが、書名や所在は詳細不明。国会図書館にさえも、それらしい文献は見つからず。というわけで、原田格言は本書で読むのが定跡となる。 まえがきによれば、著者は次の5つに留意したそうだ。 (1)目標は10級から5級程度まで (2)指し手と手順の理由を明確に (3)解説はくどくならないように (4)有利、良し、勝勢まで進める (5)実戦に現れやすい題材を選ぶ これらのおかげで、非常に読みやすく、分かりやすく、的を射た解説になっている。とても45年も前の本とは思えない。 本書に登場する格言はとてもオーソドックスで良質なものが厳選されていると感じる。中には題材が古くてピンと来ないものもあるが、それでも9割以上の格言は現在でも使えると思う。近年流行している藤井システムや横歩取り8五飛戦法などの新感覚戦法では、従来の格言が当てはまらない場合も多い。しかし、級位者の方はまず、本書のような“基本格言”をしっかり覚えた方が上達は早いと思う。 唯一気になったのは、「ですます調」と「である調」が混在し、文体が統一されていないことぐらい。気にするほどのことじゃないか(^-^; (2004Feb16) |