2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■序盤の速攻45

< | No.0805 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 序盤の速攻45
序盤の速攻45
zoom
ベストセラーシリーズ〈ワニの本〉
ヘボ将棋に強い(3)
序盤の速攻45
[総合評価] C

難易度:★★★

図面:見開き3〜6枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:B
解説:B
読みやすさ:B
中級〜上級向き

Not found at Amazon.co.jp

【著 者】 五十嵐豊一
【出版社】 KKベストセラーズ
発行:1976年12月 ISBN:4-584-00298-3
定価:580円 234ページ/18cm


【本の内容】
(1)標的は角頭にしぼれ (2)“瞬間”をつく速攻ワザ (3)意表をつく一種のたくらみ (4)「飛」「角」交換で攻撃開始 (5)一点突破! 全面展開(6)ねらいの一手の仕掛けどき (7)一歩を捨てて“竜”をつくる (8)どこかに“的”がある (9)たった一歩で勝ちをつかむ (10)敵の急所はこうしてやぶる (11)横歩どりはこわくない! (12)ヘボ手をとがめる返しワザ (13)悪手のあとの手ごわい反攻 (14)わずか七手で先手の勝ち (15)攻めの糸口はこうしてつくる (16)振り飛車戦法の落とし穴 (17)ハッタリ将棋の撃退法 (18)“手順の妙”で確実に勝つ (19)定跡を超えた一手のヒラメキ? (20)“棒銀戦法”の弱点をつく (21)桂のアタマに連続アタック (22)歩は速攻の尖兵だ (23)“角”の威力をみよ (24)勝負どころのとらえ方 (25)七手目の速攻プレイ (26)チャンスに放つ好打一発 (27)ハシ攻めの基本パターン (28)ねらいの一手“1三歩” (29)一歩損して優位にたつ (30)攻撃目標を発見した! (31)敵陣の悪型をつく (32)プロ好み“受けつぶし”の術 (33)“変型向かい飛車”のいじめ方 (34)気どりの一手が命取り (35)“攻め駒”退治の妙技 (36)わが自戒の譜 (37)“さわやかに、きびしく”が速攻のコツ (38)“居玉”をねらう速攻手順 (39)“じゃま駒”の捨て方 (40)スキをついて一気に勝つ (41)敵陣をつぶす“一歩”の破壊力 (42)“玉”の位置が戦況を変える (43)速攻にためらいは禁物 (44)痛快!鬼殺し戦法[1] (45)痛快!鬼殺し戦法[2]
・詰将棋=12問(5手詰〜11手詰)

◆内容紹介(表紙見返しより)
ずばり序盤で一気に勝ちをきめるスピード必勝法!有無をいわせずライバルを打倒する“45”のパワーテクニック!この一冊でたちどころに縁台将棋の名人へ早変わり!


【レビュー】
序盤の手筋を解説した本。

「序盤の速攻45」というタイトルから、超急戦か奇襲の本のように見える。確かに、鬼殺しなど奇襲的な変化もいくつか載っているが、実際は「ヘボ将棋に強い」というサブタイトルが示すように、「縁台将棋で現れそうな実戦的な局面で使える序盤の手筋」を数多く解説した本である。

テーマ1で「後手が角頭を銀で守った(△3二銀)場合の咎め方」が出てきたときは「え?初級者向けの本?」と思ったが、初級者向きのテーマはむしろ稀。テーマ15くらいまでは「相居飛車の序盤で、飛先の歩交換ができるか否か」の検討で、割と難しいテーマもある。一冊全体で多く取り上げられているテーマは、「歩交換の重要性」「序盤の飛角交換(角がよいとき、飛がよいとき)」など。

なお、「ココセで先手が7手で勝つ方法」など、お遊び的なテーマもたまにある。

各テーマのタイトルからはどんな内容かほとんど分からないと思うが、本書を読めば「序盤の隙を見逃さない感覚」というのは身につくと思う。「定跡」ではなく、「嗅覚」を身につけたい人には一読の価値があるだろう。

ただ、誤植の多さ(下記参照)はいただけない……。(2009Dec26)

※誤植(初版で確認)
p31 ×「▲3二飛まで」 ○「▲3二飛成まで」
〃 ×「▲2三角成、△同銀」 ○「▲2三角成、△同馬」
p35 ×「▲五八金」 ○「▲5八金」
p37 ×「先手も所置なし」 ○「先手も処置なし」
p71 ×「破らんなく」 ○「波乱なく」
p75 ×「後手の8二飛も絶対。」 ○「後手の9二飛も絶対。」
p133F図 ▲8八金→▲7八金
p138L7 ×「後手に有利をきめつけられて」 ○「後手に有利をきめつけられては」
p155 ×「△2二歩成▲同玉△4六飛」 ○「▲2二歩成△同玉▲4六飛」 棋譜の先後記号(▲△)が逆。
p164 ×「先手の3一角で、△6五角、▲5四歩、△8三角成も有力」 ○「先手の3一角で、▲6五角、△5四歩、▲8三角成も有力」
p176第3図 ▲4六歩を追加
p212 本文中にある「D図」が存在しない
p222 ×「ここでは2二角もあるが、▲2四歩を…」 ○「ここでは8八角もあるが、△8六歩を…」


【他の方のレビュー】(外部リンク)
まだ見つかっていません。




【関連書籍】

[ジャンル] 
仕掛けの手筋
[シリーズ] 
ヘボ将棋に強い
[著者] 
五十嵐豊一
[発行年] 
1976年

< | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 序盤の速攻45


Copyright(C) 1999-2024 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved