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大山の将棋読本
5 駒落の勝ち方 |
[総合評価] B 難易度:★★★☆ 図面:見開き3〜4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:B 中級〜有段者向き |
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【著 者】 大山康晴 | ||||
【出版社】 平凡社 | ||||
発行:1973年3月 | ISBN:4-582-60705-5 | |||
定価:950円 | 288ページ/19cm ソフビカバー |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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【レビュー】 |
二枚落〜角落の駒落ち定跡書。 大山は6年後の1979年に『定本 大山の駒落ち』を出版しているが、本書がその原型となっている。解説の濃密さは、さすが大山といったところ。 本書の注目は角落ちの下手中飛車戦法。おそらく、本書で初めて発表された指し方である。大山曰く、「この戦法を披露するのは、私にとって多年の懸案であり、従来に見られなかった指し方である」(218p)。この中飛車戦法は平手の感覚に近く、美濃囲いに囲って飛角銀の協力で攻める。かなり指しやすい戦法だと思う。 中飛車戦法は『【決定版】駒落ち定跡』でも17pフォローされているが、より詳しい解説がほしい方は本書を読んでみると良い。ちなみになぜか『定本 大山の駒落ち』には載っていない。(2003Dec24) |